SUNW.vucmm_svm リソースタイプは、Oracle Solaris Cluster ボリュームマネージャー再構成フレームワーク の Solaris Volume Manager for Sun Cluster コンポーネントを表します。
SUNW.vucmm_svm リソースタイプのインスタンスは、Solaris Volume Manager for Sun Cluster コンポーネントの構成パラメータを保持しています。このタイプのインスタンスは、Solaris ボリュームマネージャー for Sun Cluster コンポーネントの再構成のステータスも表示します。
SUNW.vucmm_svm リソースタイプはシングルインスタンスのリソースタイプです。したがって、クラスタに作成可能なリソースは 1 個だけです。
このリソースタイプを登録し、リソースタイプのインスタンスを作成するには、次のいずれかの方法を使用します。
このリソースタイプを登録するには、clresourcetype(1CL) コマンドを使用します。
このリソースタイプのインスタンスを作成するには、clresource(1CL) コマンドを使用します。
SUNW.vucmm_svm リソースは、SUNW.vucmm_framework リソースタイプを使用するリソースグループにおいてのみ有効です。SUNW.rac_framework リソースグループではこのリソースタイプを使用しないでください。
この種類のリソースをノード上でオフラインにする場合、オンライン状態からオフライン状態へ切り替えるには、一定の時間がかかります。オフライン状態への切り替え中も、リソースは引き続き再構成処理に使用されています。ただし、リソースをノード上でオフラインにした場合、再度オンラインに戻すまで、リソースのプロパティーの変更は適用されません。Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、この種類のリソースが無効になっている場合、このことを知らせる警告メッセージを表示します。
この種類のリソースを含むリソースグループを非管理状態に切り替えるには、一定の時間がかかります。非管理状態への切り替え中も、ボリュームマネージャ再構成枠組みは引き続き枠組み再構成処理に使用されています。ただし、リソースグループを非管理状態に切り替えた場合、ノード上のリソースプロパティーの変更は有効になりません。ボリュームマネージャ再構成枠組みを停止するには、ノードをリブートします。
SUNW.vucmm_svm リソースタイプの拡張プロパティーは次のとおりです。
整数型で、最小値は 0、最大値は 10、デフォルトは 1 です。このプロパティーはボリュームマネージャ再構成枠組みの Solaris Volume Manager for Sun Cluster モジュールのデバッグレベルを指定します。デバッグレベルが上がると、再構成中にログファイルに書き込まれるメッセージが増えます。このプロパティーはいつでも変更できます。
整数型で、最小値は 30、最大値は 99999、デフォルトは 120 です。このプロパティーでは、ボリュームマネージャ再構成枠組みの Solaris Volume Manager for Sun Cluster モジュールの再構成の中止ステップに対するタイムアウト値を秒単位で設定します。このプロパティーはいつでも変更できます。
整数型で、最小値は 30、最大値は 99999、デフォルトは 120 です。このプロパティーでは、ボリュームマネージャ再構成フレームワークの Solaris Volume Manager for Sun Cluster モジュールの再構成の戻りステップに対するタイムアウト値を秒単位で設定します。このプロパティーはいつでも変更できます。
整数型で、最小値は 30、最大値は 99999、デフォルトは 120 です。このプロパティーでは、ボリュームマネージャ再構成枠組みの Solaris Volume Manager for Sun Cluster モジュールの再構成の開始ステップに対するタイムアウト値を秒単位で設定します。このプロパティーはいつでも変更できます。
整数型で、最小値は 30、最大値は 99999、デフォルトは 120 です。このプロパティーでは、ボリュームマネージャ再構成枠組みの Solaris Volume Manager for Sun Cluster モジュールの再構成ステップ 1 に対するタイムアウト値を秒単位で設定します。このプロパティーはいつでも変更できます。
整数型で、最小値は 30、最大値は 99999、デフォルトは 120 です。このプロパティーでは、ボリュームマネージャ再構成枠組みの Solaris Volume Manager for Sun Cluster モジュールの再構成ステップ 2 に対するタイムアウト値を秒単位で設定します。このプロパティーはいつでも変更できます。
整数型で、最小値は 30、最大値は 99999、デフォルトは 120 です。このプロパティーでは、ボリュームマネージャ再構成枠組みの Solaris Volume Manager for Sun Cluster モジュールの再構成ステップ 3 に対するタイムアウト値を秒単位で設定します。このプロパティーはいつでも変更できます。
整数型で、最小値は 100、最大値は 99999、デフォルトは 120 です。このプロパティーでは、ボリュームマネージャ再構成枠組みの Solaris Volume Manager for Sun Cluster モジュールの再構成ステップ 4 に対するタイムアウト値を秒単位で設定します。このプロパティーはいつでも変更できます。
整数型で、最小値は 30、最大値は 99999、デフォルトは 120 です。このプロパティーでは、ボリュームマネージャ再構成枠組みの Solaris Volume Manager for Sun Cluster モジュールの再構成の停止ステップに対するタイムアウト値を秒単位で設定します。このプロパティーはいつでも変更できます。
この例では、SUNW.vucmm_svm リソースタイプを登録し、vucmm_svm-rs という名前の SUNW.vucmm_svm リソースタイプのインスタンスを作成します。この例では、次に示す Oracle Solaris Cluster オブジェクトが作成済みであることを前提とします。
名前が vucmm_framework-rg のリソースグループ
vucmm_framework-rs という名前のタイプ SUNW.vucmm_framework のリソース
phys-schost-1# clresourcetype register SUNW.vucmm_svm phys-schost-1# clresource create -g vucmm_framework-rg \ -t SUNW.vucmm_svm \ -p resource_dependencies=vucmm_framework-rs vucmm_svm-rs使用例 2 vucmm_svm リソースのプロパティーの変更
この例では、ボリュームマネージャ再構成枠組みの Solaris Volume Manager for Sun Cluster コンポーネントの再構成のステップ 4 に対するタイムアウト値を 300 秒に設定します。この例では、vucmm_svm-rs という名前の SUNW.vucmm_svm リソースタイプのインスタンスがすでに作成されているものとします。
phys-schost-1# clresource set \ -p svm_step4_timeout=300 vucmm_svm-rs
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
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clresource(1CL), clresourcetype(1CL), clsetup(1CL), SUNW.vucmm_framework(5), attributes(5)