Oracle Solaris Cluster リファレンスマニュアル

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更新: 2015 年 9 月
 
 

property_attributes (5)

名前

property_attributes - リソースプロパティーの属性

説明

次では、システム定義プロパティーの変更や拡張プロパティーの作成に使用できるリソースプロパティーの属性を説明します。

BooleanEnum、または Int 型のデフォルト値として NULL や空の文字列 ("") を指定することはできません。

Array_maxsize

Stringarray タイプの場合に設定できる配列要素数の最大値です。

Array_minsize

Stringarray タイプの場合に設定できる配列要素の最小値です。

Default

プロパティーのデフォルト値を示します。

Description

プロパティーを簡潔に記述した注記 (文字列)。RTR ファイル内でシステム定義プロパティーに対する Description 属性を設定できません。

Enumlist

Enum タイプの場合、プロパティーに設定できる文字列値のセットです。

Extension

リソースタイプの実装によって定義された拡張プロパティーが RTR ファイルのエントリで宣言されていることを示します。拡張プロパティーが使用されていない場合、そのエントリはシステム定義プロパティーです。

Max

Int タイプの場合にプロパティーに設定できる最大値です。メソッドタイムアウトに最大値は指定できません。

Maxlength

String および Stringarray タイプの場合、設定できる文字列の長さの最大値です。

Min

Int タイプの場合にプロパティーに設定できる最小値です。メソッドタイムアウトに Min=0 を指定できません。

Minlength

String および Stringarray タイプの場合、設定できる文字列の長さの最小値です。

Per_node

使用した場合、ノード単位で拡張プロパティーを設定できることを示します。

Per_node プロパティー属性をタイプ定義で指定する場合は、Default プロパティー属性でデフォルト値も指定してください。デフォルト値を指定すると、明示的な値が割り当てられていないノード上でノード単位のプロパティー値をユーザーがリクエストした場合に、確実に値が返されます。

Property

リソースプロパティーの名前。

プロパティータイプ

指定できるタイプは、次のとおりです。StringBooleanIntEnum、および Stringarray 。RTR ファイル内で、システム定義プロパティーのタイプの属性を設定できません。タイプは、RTR ファイルのエントリに登録できる、指定可能なプロパティー値とタイプ固有の属性を決定します。Enum タイプは、文字列値のセットです。

Tunable

クラスタ管理者がリソースのプロパティー値をいつ設定できるかを示します。管理者がこのプロパティーを設定できないようにするために、None または False に設定できます。管理者にプロパティーの調整を許可する属性値は、次のとおりです。True または Anytime (任意の時点)、At_creation (リソースの作成時のみ)、When_disabled (リソースがオフラインのとき)。

デフォルトは TrueAnytime です。

使用例 1 Int タイプの定義

Int タイプは次のように定義されます。

{
         Property = Probe_timeout;
         Extension;
         Int;
         Default = 30;
         Tunable = Anytime;
         Description = "Time out value for the probe (seconds)";
}	
使用例 2 Per_node タイプの定義

Per_node タイプは次のように定義されます。

{
         Property = LogLevel;
         Extension;
         Enum { Off, Terse, Verbose };
         Default = Terse;
         Per_node;
         Tunable = At_creation;
         Description ="Controls the level of detail for logging";
}

PER_NODE プロパティー属性をタイプ定義で指定する場合は、DEFAULT プロパティー属性でデフォルト値も指定してください。

関連項目

clresource(1CL), clresourcegroup(1CL), clresourcetype(1CL), r_properties(5), rg_properties(5), rt_properties(5)