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Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX
12c (12.1.2)
E49845-08
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1 Oracle GoldenGate GGSCIコマンド

この章では、Oracle GoldenGateソフトウェア・コマンド・インタフェース(GGSCI)から発行できるコマンドについて説明します。これは、ユーザーとOracle GoldenGate機能コンポーネント間のコマンド・インタフェースです。

1.1 Oracle GoldenGateコマンドの概要

この項ではGGSCIコマンドについて概説し、次のトピックを含みます。

1.1.1 Managerコマンドの概要

Managerコマンドでは、Managerプロセスを制御します。ManagerはOracle GoldenGateの親プロセスで、自身のプロセスおよびファイル、リソース、ユーザー・インタフェース、しきい値およびエラーのレポートを管理します。

表1-1 Managerコマンド

コマンド 説明

INFO MANAGER


Managerポートおよび子プロセスに関する情報を返します。

SEND MANAGER


Managerプロセスの実行に関する情報を返します。

START MANAGER


Managerプロセスを起動します。

STATUS MANAGER


Managerプロセスの状態を返します。

STOP MANAGER


Managerプロセスを中止します。


1.1.2 Extractコマンドの概要

Extractコマンドでは、Extractグループを作成および管理します。Extractプロセスは、構成パラメータに応じて完全なデータ・レコードまたはトランザクション・データの変更をキャプチャした後、データ・ポンプExtractまたはReplicatプロセスなどの下流プロセスによる次の処理のために、データをトレイルに送信します。

表1-2 Extractコマンド

コマンド 説明

ADD EXTRACT


Extractグループを作成します。

ALTER EXTRACT


Extractグループの属性を変更します。

CLEANUP EXTRACT


Extractグループの実行履歴を削除します。

DELETE EXTRACT


Extractグループを削除します。

INFO EXTRACT


Extractグループに関する情報を返します。

KILL EXTRACT


Extractグループの実行を強制的に終了します。

LAG EXTRACT


Extractラグに関する情報を返します。

REGISTER EXTRACT


ExtractグループをOracleデータベースに登録します。

SEND EXTRACT


実行中のExtractグループに指示を送信するか、そのExtractグループに関する情報を返します。

START EXTRACT


Extractグループを起動します。

STATS EXTRACT


Extractグループの処理統計を返します。

STATUS EXTRACT


Extractグループの状態を返します。

STOP EXTRACT


Extractグループを停止します。

UNREGISTER EXTRACT


ExtractグループをOracleデータベースから登録解除します。


1.1.3 Replicatコマンドの概要

Replicatコマンドでは、Replicatグループを作成および管理します。Replicatプロセスは、Extractプロセスによって抽出されたデータを読み取り、このデータをターゲット表に適用するか、ロード・アプリケーションなどの他のアプリケーションがこのデータを使用できるように準備を整えます。

表1-3 Replicatコマンド

コマンド 説明

ADD REPLICAT


Replicatグループを追加します。

ALTER REPLICAT


Replicatグループの属性を変更します。

CLEANUP REPLICAT


Replicatグループの実行履歴を削除します。

DELETE REPLICAT


Replicatグループを削除します。

INFO REPLICAT


Replicatグループに関する情報を返します。

KILL REPLICAT


Replicatグループを強制的に終了します。

LAG REPLICAT


Replicatラグに関する情報を返します。

REGISTER REPLICAT


ReplicatグループをOracleデータベースに登録します。

SEND REPLICAT


実行中のReplicatグループに指示を送信するか、そのReplicatグループに関する情報を返します。

START REPLICAT


Replicatグループを起動します。

STATS REPLICAT


Replicatグループの処理統計を返します。

STATUS REPLICAT


Replicatグループの状態を返します。

STOP REPLICAT


Replicatグループを停止します。

SYNCHRONIZE REPLICAT


Replicatプロセスのクリーンでない停止後に、調整Replicatのすべてのスレッドを統一開始位置に戻します。

UNREGISTER REPLICAT


ReplicatグループをOracleデータベースから登録解除します。


1.1.4 ERコマンドの概要

ERコマンドでは、標準のExtractおよびReplicatコマンドを複数のExtractおよびReplicatグループに1つのユニットとして発行します。このコマンドの使用方法は、「ER」を参照してください。

表1-4 ERコマンド

コマンド 説明

INFO ER *

指定したワイルドカード指定グループに関する情報を返します。

KILL ER *

指定したワイルドカード指定グループを強制的に終了します。

LAG ER *

指定したワイルドカード指定グループに関するラグ情報を返します。

SEND ER *

指定したワイルドカード指定グループに指示を送信するか、そのワイルドカード指定グループに関する情報を返します。

START ER *

指定したワイルドカード指定グループを起動します。

STATS ER *

指定したワイルドカード指定グループの処理統計を返します。

STATUS ER *

指定したワイルドカード指定グループの状態を返します。

STOP ER *

指定したワイルドカード指定グループを停止します。


1.1.5 ウォレット・コマンドの概要

ウォレット・コマンドでは、Oracle GoldenGateマスター暗号化鍵を格納するマスター・キー・ウォレットを管理し、マスター・キーをこのウォレットに追加します。

表1-5 ウォレット・コマンド

コマンド 説明

CREATE WALLET


マスター暗号化鍵を保存するウォレットを作成します。

OPEN WALLET


マスター・キー・ウォレットを開きます。

PURGE WALLET


削除済としてマークされているマスター・キーをウォレットから完全に削除します。

ADD MASTERKEY


マスター・キー・ウォレットにマスター・キーを追加します。

INFO MASTERKEY


マスター・キーに関する情報を返します。

RENEW MASTERKEY


マスター・キーの新しいバージョンを追加します。

DELETE MASTERKEY


マスター・キーに削除のマークを付けます。

UNDELETE MASTERKEY


マスター・キーの状態を削除済のマークから使用可能のマークに変更します。


1.1.6 資格証明ストア・コマンドの概要

資格証明ストア・コマンドを使用して、Oracle GoldenGate資格証明ストアを管理し、資格証明ストアに資格証明を追加します。

表1-6 資格証明ストア・コマンド

コマンド 説明

ADD CREDENTIALSTORE


暗号化されたデータベース・ユーザー資格証明を格納する資格証明ストア(ウォレット)を作成します。

ALTER CREDENTIALSTORE


資格証明ストアのコンテンツを変更します。

INFO CREDENTIALSTORE


資格証明ストアに関する情報を返します。

DELETE CREDENTIALSTORE


資格証明ストアとして機能するウォレットを削除します。


1.1.7 トレイル・コマンドの概要

トレイル・コマンドでは、Oracle GoldenGateトレイルを作成および管理します。トレイルは、ターゲットの場所に適用されるまで、Oracle GoldenGateが抽出データを一時的に保管する、ディスク上の一連のファイルです。

表1-7 トレイル・コマンド

コマンド 説明

ADD EXTTRAIL


Oracle GoldenGate構成にローカル・トレイルを追加します。

ADD RMTTRAIL


Oracle GoldenGate構成にリモート・トレイルを追加します。

ALTER EXTTRAIL


ローカル・トレイルの属性を変更します。

ALTER RMTTRAIL


リモート・トレイルの属性を変更します。

DELETE EXTTRAIL


Oracle GoldenGate構成からローカル・トレイルを削除します。

DELETE RMTTRAIL


Oracle GoldenGate構成からリモート・トレイルを削除します。

INFO EXTTRAIL


ローカル・トレイルに関する情報を返します。

INFO RMTTRAIL


リモート・トレイルに関する情報を返します。


1.1.8 パラメータ・コマンドの概要

パラメータ・コマンドでは、Oracle GoldenGateパラメータ・ファイルの表示および管理を行います。パラメータ・ファイルの使用方法の詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。

表1-8 パラメータ・コマンド

コマンド 説明

EDIT PARAMS


デフォルト・テキスト・エディタで編集するパラメータ・ファイルを開きます。

SET EDITOR


パラメータ・ファイルを編集するためのデフォルト・テキスト・エディタ・プログラムを設定します。

VIEW PARAMS


パラメータ・ファイルの内容を画面に読取り専用モードで表示します。


1.1.9 データベース・コマンドの概要

データベース・コマンドでは、GGSCIからデータベースと通信します。

表1-9 データベース・コマンド

コマンド 説明

DBLOGIN


データベースに影響する他のコマンドを発行できるように、GGSCIセッションをデータベースにログインします。

DUMPDDL


Oracle GoldenGateのDDL履歴表のデータを表示します。

ENCRYPT PASSWORD


データベース・ログイン・パスワードを暗号化します。

FLUSH SEQUENCE


レプリケーション環境のインストール後、Extractがトランザクション・データの取得を開始した時点で初期REDOレコードが使用可能になるように、Oracle順序を更新します。

LIST TABLES


名前が入力指定に一致するデータベース内の表をリストします。

MININGDBLOGIN


Oracle GoldenGateプロセスがOracleマイニング・データベースへのログインに使用するユーザーの資格証明を指定します。

SET NAMECCSID


DB2 for i環境のGGSCIセッションのCCSIDを設定します。


1.1.10 Trandataコマンドの概要

Trandataコマンドでは、適切なデータベース・コンポーネントを構成して、ソース・データ操作をレプリケートするためにOracle GoldenGateが必要とするトランザクション情報を提供します。

表1-10 Trandataコマンド

コマンド 説明

ADD SCHEMATRANDATA


スキーマレベルのサプリメンタル・ロギングを有効にします。

ADD TRANDATA


表レベルのサプリメンタル・ロギングを有効にします。

DELETE SCHEMATRANDATA


スキーマレベルのサプリメンタル・ロギングを無効にします。

DELETE TRANDATA


表レベルのサプリメンタル・ロギングを無効にします。

INFO SCHEMATRANDATA


スキーマレベルのサプリメンタル・ロギングの状態に関する情報を返します。

INFO TRANDATA


表レベルのサプリメンタル・ロギングの状態に関する情報を返します。


1.1.11 チェックポイント表コマンドの概要

チェックポイント表コマンドでは、Oracle GoldenGateがトレイル内のReplicatの現在位置の追跡に使用するチェックポイント表を管理します。

チェックポイントとチェックポイント表の使用の詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。

表1-11 チェックポイント表コマンド

コマンド 説明

ADD CHECKPOINTTABLE


データベースにチェックポイント表を作成します。

CLEANUP CHECKPOINTTABLE


不要になったチェックポイント・レコードを削除します。

DELETE CHECKPOINTTABLE


データベースからチェックポイント表を削除します。

INFO CHECKPOINTTABLE


チェックポイント表に関する情報を返します。

UPGRADE CHECKPOINTTABLE


Oracle GoldenGateをバージョン11.2.1.0.0以前からアップグレードする際にサプリメンタル・チェックポイント表を追加します。


1.1.12 Oracleトレース表コマンドの概要

トレース表コマンドでは、Oracleデータベースの双方向同期で使用するOracle GoldenGateトレース表を管理します。Replicatは、各トランザクションの開始時にトレース表に操作を生成します。Extractは、トレース表上の操作で開始されるすべてのトランザクションを無視します。Replicatの操作を無視することで、ソース表とターゲット表間のデータのループバックを防止できます。

双方向同期の詳細は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。

表1-12 Oracleトレース表コマンド

コマンド 説明

ADD TRACETABLE


トレース表を作成します。

DELETE TRACETABLE


トレース表を削除します。

INFO TRACETABLE


トレース表に関する情報を返します。


1.1.13 Oracle GoldenGateデータ・ストア・コマンドの概要

データ・ストア・コマンドを使用して、Oracle GoldenGate Monitorで使用する監視情報を格納するためにOracle GoldenGateが使用するデータ・ストアを制御します。

表1-13 Oracle GoldenGate Veridataデータ・ストア・コマンド

コマンド 説明

ALTER DATASTORE


データ・ストアによるプロセス間通信に使用されるメモリー・モデルを変更します。

CREATE DATASTORE


データ・ストアを作成します。

DELETE DATASTORE


データ・ストアを削除します。

INFO DATASTORE


データ・ストアに関する情報を返します。

REPAIR DATASTORE


アップグレード後または破損した場合にデータ・ストアを修復します。


1.1.14 Oracle GoldenGate Monitor JAgentコマンドの概要

JAgentコマンドでは、Oracle GoldenGate Monitor JAgentを制御します。

表1-14 JAgentコマンド

コマンド 説明

INFO JAGENT


JAgentに関する情報を返します。

START JAGENT


JAgentを起動します。

STATUS JAGENT


JAgentの状態を返します。

STOP JAGENT


JAgentを停止します。


1.1.15 その他のOracle GoldenGateコマンドの概要

次のコマンドでは、Oracle GoldenGateのその他の様々な機能を制御します。

表1-15 その他のコマンド

コマンド 説明

!


前のGGSCIコマンドを変更しないで実行します。

ALLOWNESTED | NOALLOWNESTED


ネストされたOBEYファイルの使用を有効または無効にします。

CREATE SUBDIRS


Oracle GoldenGateホーム・ディレクトリ内にデフォルト・ディレクトリを作成します。

DEFAULTJOURNAL


DB2 for iデータベースで使用する場合にADD TRANDATAコマンドの複数の表またはファイルのデフォルト・ジャーナルを設定します。

FC


前に発行したGGSCIコマンドの変更と再実行を可能にします。

HELP


GGSCIコマンドの構文と使用方法の支援を表示します。

HISTORY


GGSCIセッションの開始以降で最近発行されたコマンドのリストを表示します。

INFO ALL


システムのすべてのOracle GoldenGateプロセスのステータスとラグを表示します。

INFO MARKER


NonStopシステムから最近処理されたマーカーを表示します。

OBEY


Oracle GoldenGateコマンドのリストを含むファイルを処理します。

SHELL


GGSCIインタフェース内からシェル・コマンドを実行します。

SHOW


Oracle GoldenGate環境の属性を表示します。

VERSIONS


オペレーティング・システムおよびデータベースの情報を表示します。

VIEW GGSEVT


Oracle GoldenGateエラー・ログ(ggserr.logファイル)を表示します。

VIEW REPORT


ExtractまたはReplicatで生成されたプロセス・レポートまたは破棄ファイルを表示します。