Oracle® Solaris 11.2 国際化対応言語環境の利用ガイド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

C ロケール

C ロケールは POSIX ロケールとも呼ばれますが、これは、POSIX に準拠するすべてのシステムのデフォルトのシステムロケールです。Oracle Solaris オペレーティングシステム は POSIX システムです。C ロケールは『Single UNIX Specification, Version 3』で規定されています。http://www.unix.org/version3/online.html で登録すれば、この仕様を読んだりダウンロードしたりできます。

国際化されたプログラムが C ロケールで実行されるように指定する方法には、次の 2 つがあります。

  • すべてのロケール環境変数の設定を解除します。C ロケールでアプリケーションを実行します。

    $ unset LC_ALL LANG LC_CTYPE LC_COLLATE LC_NUMERIC LC_TIME LC_MONETARY LC_MESSAGES
  • ロケールを明示的に C または POSIX に設定します。

    $ export LC_ALL=C
    $ export LANG=C

    一部のアプリケーションは、setlocale(3C) を実際に呼び出して現在のロケールを参照することなしに、LANG 環境変数をチェックします。この場合、シェルを明示的に C ロケールに設定するには、LC_ALL および LANG ロケール環境変数を指定します。ロケール環境変数間の優先順位の関係については、setlocale(3C) のマニュアルページを参照してください。

ターミナル環境で現在のロケール設定を確認するには、locale(1) コマンドを実行します。

$ locale
LANG=C
LC_CTYPE="C"
LC_NUMERIC="C"
LC_TIME="C"
LC_COLLATE="C"
LC_MONETARY="C"
LC_MESSAGES="C"
LC_ALL=