Oracle® Solaris 11.2 国際化対応言語環境の利用ガイド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

ロケールの影響を受ける動作

数値を書式設定したり、日付や時間を記述したり、単語や語句を区切ったり、書かれたり話されたりした資料を引用したりする際に使用される表記規則は通常、文化ごとに異なります。ロケールは、次の処理、ファイル、書式、および表現をさまざまな地域で処理する方法を決定します。

  • テキストデータのエンコードや処理

  • リソースファイルの言語識別やエンコード

  • テキスト文字列のレンダリングやレイアウト

  • クライアント間でのテキストの交換

  • 選択された文字のコードセットやテキスト処理の要件に合う入力方式の選択

  • 文化的に固有のフォントやアイコンファイル

  • ユーザーインタフェース定義 (UID) ファイル

  • 日付や時間の書式

  • 数値の書式

  • 通貨の書式

  • 照合順序

  • 正規表現の処理

  • 情報メッセージや診断メッセージおよび対話式応答の書式

Oracle Solaris 環境は、言語や文化に依存する情報をアプリケーションから分離し、その情報をアプリケーションの外側に保存します。この方法を使えば、アプリケーションの変換、書き換え、または再コンパイルをマーケットごとに行う必要がなくなります。新しいマーケットに参入するのに必要なのは、外部情報をローカルの言語や慣例にローカライズすることだけです。

以降のセクションでは、ロケールカテゴリごとに存在する言語間の違いや、その他の言語間の違いについて説明します。