Oracle® Solaris 11.2 国際化対応言語環境の利用ガイド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

ロケールファセット

Oracle Solaris 11 で言語サポートをインストールする手順を十分に理解するためには、ファセットの概念を理解してください。

ファセットとは

以前の Oracle Solaris リリースでは、ドキュメント、ローカリゼーション、デバッグファイルなどのオプションコンポーネントが個別のパッケージに分割されていました。Oracle Solaris 11 の Image Packaging System では、ファセットと呼ばれる特殊なタグを使用して、Oracle でオプションコンポーネントを同じパッケージに保持できます。ファセットはパッケージ処理を単純化する一方で、追加の機能が必要でない場合にディスク容量の使用を低く抑えます。ファセットの詳細は、Package Facets and Variants in Adding and Updating Software in Oracle Solaris 11.2 およびChapter 5, Allowing Variations, in Packaging and Delivering Software With the Image Packaging System in Oracle Solaris 11.2 を参照してください。

ロケールファセットは、言語またはロケールに固有であるファイルまたは処理にマークを付けるために使用されます。たとえば、web/wget パッケージのマニフェストで、/usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES/wget.mo ファイルには facet.locale.ja=true のタグが付いています。このタグは、facet.locale.ja ファセットを true に設定することによって日本語のサポートが有効にされている場合にのみ、wget メッセージの日本語翻訳を格納したファイルがインストールされることを示します。

ロケールファセットの構造

ロケールファセットには固定の形式はありません。Oracle IPS リポジトリでは次の規則が使用されます。

facet.locale.{language}[_territory]

language は ISO 639 規格の 2 文字の言語コード、territory は ISO 3166 の 2 文字の地域コードです。