Oracle® Solaris 11.2 国際化対応言語環境の利用ガイド

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 7 月
 
 

入力方式

入力方式 (IM) は、キーボードのような入力デバイスにない特定の文字を、さまざまなデスクトップアプリケーションに入力するメカニズムです。中国語、インド語、日本語、韓国語、およびタイ語などの言語には、入力デバイスで使用可能な文字よりもかなり多くの文字セットが含まれているため、これらの言語には IM が必須です。IM は、キーストロークの組み合わせを、入力デバイスから言語固有の文字に変換し、フォーカスにあるアプリケーションに情報を返します。

入力方式には、IM フレームワークと IM 言語エンジンという 2 つの主要なコンポーネントがあります。IM フレームワークは、IM 言語エンジンとユーザーアプリケーションとの間の連携を可能にする機能を提供する、ソフトウェアコンポーネントです。IM 言語エンジンは、IM フレームワークからキーストロークの組み合わせを取得し、特定の言語の文字に変換して IM フレームワークに返す、ソフトウェアコンポーネントです。

IBus は、Oracle Solaris デスクトップシステム上のデフォルトの IM フレームワークです。IIIMF は、セカンダリ IM フレームワークとしてインストールリポジトリにあります。

デフォルトでは、入力方式は、次の言語でログインしたときにだけアクティブ化されます。

  • 中国語 (簡体字)

  • 中国語 (繁体字)

  • 日本語

  • 韓国語

  • インド語

  • タイ語

ほかの言語の場合は、必要に応じて、入力方式フレームワークセレクタを使用して IM を手動でアクティブ化できます。