ここでは、2 つの信頼できる呼び出し元の PAP 資格を設定する方法について説明します。これらのうちの 1 つは、リモートピアに認証資格を要求します。この手順では、システム管理者が、信頼できる呼び出し元のダイアルアウトマシンで PAP 資格を作成することを前提にしています。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
Figure 2–3 で紹介した PAP 構成のサンプルを使用して、user1 がダイアルアウトマシンを所有しているとします。
このリリースに含まれている /etc/ppp/pap-secrets ファイルには、役に立つ情報が含まれていますが、オプションについては触れていません。次のオプションをこの /etc/ppp/pap-secrets ファイルに追加できます。
user1 myserver pass1 *
user1 のパスワードである pass1 は、接続を通して、読み取り可能な ASCII 形式になることに注意してください。myserver は、呼び出し元 user1 がピアで使用する名前です。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
PAP 認証の例では、呼び出し元 user2 がこのダイアルアウトマシンを所有しています。
次のオプションを既存の /etc/ppp/pap-secrets ファイルの終わりに追加できます。
user2 myserver pass2 * myserver user2 serverpass *
この例では、/etc/ppp/pap-secrets に 2 つのエントリがあります。最初のエントリには、user2 が認証のためにダイアルインサーバー myserver に渡す PAP セキュリティー資格が含まれています。
user2 は、接続のネゴシエーションの一部として、ダイアルインサーバーに PAP 資格を要求します。そのため、/etc/ppp/pap-secrets の 2 つ目の行に、myserver に要求される PAP 資格も含まれています。
関連項目
関連情報の参照先は次のとおりです。