Oracle® Solaris 11.2 での UUCP および PPP を使用したシリアルネットワークの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

どのバージョンの Solaris PPP を使用すべきか

サポート対象の PPP 実装は、Solaris PPP 4.0 です。Solaris 9 リリース以降のリリースには、以前の非同期 Solaris PPP ( asppp) ソフトウェアは含まれていません。詳細は、Chapter 9, 非同期 Solaris PPP から Solaris PPP 4.0 への移行 (タスク)を参照してください。

Solaris PPP 4.0 を使用する理由

    asppp を現在使用中の場合は、Solaris PPP 4.0 への移行を検討してください。この 2 つの Solaris PPP 技術の間には、次のような違いがあります。

  • 転送モード

    asppp は非同期通信だけに対応します。Solaris PPP 4.0 は非同期通信と同期通信の両方に対応します。

  • 構成プロセス

    asppp を設定するには、asppp.cf 構成ファイル、3 つの UUCP ファイル、および ipadm コマンドを構成する必要があります。さらに、マシンにログインするユーザーのために、あらかじめインタフェースを構成しておく必要があります。

    Solaris PPP 4.0 の設定では、PPP 構成ファイルのオプションを定義するか、オプションを指定して pppd コマンドを発行する必要があります。また、構成ファイルとコマンド行の両方の方法を組み合わせて使用することもできます。Solaris PPP がインタフェースの作成や削除を動的に行います。各ユーザーのために PPP インタフェースを構成する必要はありません。

  • asppp では使用不可能な Solaris PPP 4.0 の機能

    • MS-CHAPv1 および MS-CHAPv2 認証

    • ADSL ブリッジをサポートする PPP over Ethernet (PPPoE)

    • PAM 認証

    • プラグインモジュール群

    • IPv6 アドレス指定

    • Deflate 圧縮または BSD 圧縮を使用するデータ圧縮

    • Microsoft のクライアント側のコールバックのサポート

Solaris PPP 4.0 のアップグレードパス

既存の asppp 構成を Solaris PPP 4.0 に変換する場合は、このリリースで提供される変換スクリプトを使用できます。詳細は、asppp から Solaris PPP 4.0 に変換する方法を参照してください。