group 依存関係は、パッケージのグループを構築するために使用します。
group 依存関係は指定されたバージョンを無視します。指定されたパッケージのどのバージョンもこの依存関係を満たします。
指定されたパッケージは、そのパッケージが次のいずれかの処理の対象になっていないかぎり必要です。
パッケージが回避リスト上に置かれました。回避リストについては、pkg(1) のマニュアルページを参照してください。
パッケージが pkg install --reject で拒否されました。
パッケージが pkg uninstall でアンインストールされました。
これらの 3 つのオプションを使用すると、管理者は group 依存関係の対象になっているパッケージを選択解除できます。これらの 3 つのオプションのいずれかが使用された場合、IPS ではパッケージが別の依存関係で引き続き必要とされた場合を除き、更新中にそのパッケージを再インストールしません。新しい依存関係がそれに続く別の操作で削除された場合、そのパッケージは再度アンインストールされます。
これらの依存関係の使用方法のよい例は、システムの通常の使用に必要とされるパッケージへの group 依存関係を含むパッケージを構築することです。いくつかの例として、solaris-large-server 、solaris-desktop、または developer-gnu があげられます。Oracle Solaris グループパッケージには、group 依存関係を配布する一連の Oracle Solaris パッケージが示されています。
グループパッケージをインストールすると、この OS の新しいバージョンへの以降の更新のすべてにわたって、適切なパッケージがシステムに確実に追加されるようになります。
group 依存関係の例は次のとおりです。
depend fmri=package/pkg type=group