パッケージの廃止とは、パッケージの内容を取り出して空にしたり、パッケージをシステムから削除するときに使われるメカニズムです。
パッケージを廃止するには、次の set アクションが含まれており内容を持たない新しいバージョンを発行します。廃止されたパッケージは、set アクション以外の内容を配布できません。
set name=pkg.obsolete value=true
廃止されるパッケージの名前が以前に変更されている場合は、名前が変更されたこれらのパッケージも廃止し、その名前変更依存関係を削除する必要があります。パッケージを名前変更済みと廃止の両方としてマークすることはできません。名前変更されたパッケージで、pkg.renamed を pkg.obsolete に変更し、このパッケージの名前変更後のパッケージを指定する depend アクションを削除します。パッケージの名前変更のために実行された処理を確認するには、単一パッケージの名前変更を参照してください。
廃止されたパッケージは require 依存関係を満たしません。インストールされたパッケージに、更新で廃止されたパッケージに対する require 依存関係がある場合、廃止されたパッケージに対する require 依存関係が含まれていない依存関係パッケージの新しいバージョンも提供されないかぎり、更新は失敗します。
廃止されたパッケージを廃止されていない状態にするには、廃止としてマークされていない新しいバージョンを発行します。廃止されたパッケージのインストール時にユーザーが更新を実行すると、廃止されたパッケージはシステムから削除されます。パッケージが廃止される前にユーザーが更新を実行したが、新しい廃止されていないバージョンのパッケージが発行されるまでは更新を再度実行しない場合、更新によってその新しいバージョンがインストールされます。