Oracle® Solaris 11.2 デバイスドライバの記述

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更新: 2014 年 9 月
 
 

ファイバチャネル仮想機能の帯域幅構成

ファイバチャネル SR-IOV コールバックで提供される帯域幅値は、帯域幅の絶対パーセンテージではなく、パーセンタイル (百分位数) 形式で指定されています。パーセンタイルで指定することにより、PF ドライバと HBA ファームウェアは、指定されたパーセンタイルに近いサービス品質 (QoS) を満たすように柔軟にハードウェアを調整できます。デバイスは、QoS をできるだけ正確に提供することが要求されます。

帯域幅パーセンタイルは、PF に関連付けられた一連の仮想機能で使用可能な帯域幅のみに適用されます。PF 自体によって使用される帯域幅はほかの何らかの方法で予約しておく必要があります。

帯域幅構成は、特定の VF 用に予約しておく必要がある下限値として指定されます。PF ドライバは、VF に割り当てる使用可能帯域幅を増やすこともできますが、それによって、ほかの仮想機能が自身の指定下限値を下回ることがあってはなりません。次のガイドラインに、PF ドライバが、コールバックの帯域幅パラメータを解釈する方法を説明します。

未指定または 0

明示的な帯域幅パーセンタイルが設定されていないか帯域幅パーセンタイルがゼロのすべての仮想機能は、ほかの VF 用に予約されていない帯域幅の相応分の割り当てを受けるべきです。

たとえば、帯域幅の 60% が 1 つ以上の仮想機能に割り当てられている場合、帯域幅の残り (40%) は帯域幅パーセンタイルが指定されていないすべての仮想機能間の公平配分割り当てに使用されます。

1-100

この PF に関連付けられた仮想機能の使用可能な帯域幅のパーセンタイルです。

PF ドライバは、帯域幅パーセンタイルが指定されていない仮想機能がある場合、それらの仮想機能で使用できる帯域幅が残されているかどうかを確認する必要があります。VF が使用可能な帯域幅がない状況にならないようにする必要があります。

帯域幅の割り当ては、満たす必要がある厳格な要件を意図したものではありません。PF ドライバおよび HBA ファームウェアによる最大限の努力を求めているだけです。