Oracle® Solaris 11.2 デバイスドライバの記述

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更新: 2014 年 9 月
 
 

モジュールディレクトリへのドライバのコピー

    デバイスドライバモジュールのパスは次の 3 つの条件によって決まります。

  • ドライバが実行されるプラットフォーム

  • ドライバがコンパイルされる対象のアーキテクチャー

  • ブート時にパスが必要かどうか

デバイスドライバは次の場所に置かれます。

/platform/`uname -i`/kernel/drv

特定のプラットフォームでのみ実行される 32 ビットドライバが格納されます。

/platform/`uname -i`/kernel/drv/sparcv9

特定の SPARC ベースのプラットフォームでのみ実行される 64 ビットドライバが格納されます。

/platform/`uname -i`/kernel/drv/amd64

特定の x86 ベースのプラットフォームでのみ実行される 64 ビットドライバが格納されます。

/platform/`uname -m`/kernel/drv

特定ファミリのプラットフォームでのみ実行される 32 ビットドライバが格納されます。

/platform/`uname -m`/kernel/drv/sparcv9

特定ファミリの SPARC ベースのプラットフォームでのみ実行される 64 ビットドライバが格納されます。

/platform/`uname -m`/kernel/drv/amd64

特定ファミリの x86 ベースのプラットフォームでのみ実行される 64 ビットドライバが格納されます。

/usr/kernel/drv

プラットフォームに依存しない 32 ビットドライバが格納されます。

/usr/kernel/drv/sparcv9

プラットフォームに依存しない、SPARC ベースのシステムの 64 ビットドライバが格納されます。

/usr/kernel/drv/amd64

プラットフォームに依存しない、x86 ベースのシステムの 64 ビットドライバが格納されます。

32 ビットドライバをインストールするには、モジュールパスの drv ディレクトリにドライバと構成ファイルをコピーする必要があります。たとえば、ドライバを /usr/kernel/drv にコピーするには、次のように入力します。

$ su
# cp xx /usr/kernel/drv
# cp xx.conf /usr/kernel/drv

SPARC ドライバをインストールするには、モジュールパスの drv/sparcv9 ディレクトリにドライバをコピーします。ドライバ構成ファイルは、モジュールパスの drv ディレクトリにコピーします。たとえば、ドライバを /usr/kernel/drv にコピーするには、次のように入力します。

$ su
# cp xx /usr/kernel/drv/sparcv9
# cp xx.conf /usr/kernel/drv

64 ビット x86 ドライバをインストールするには、モジュールパスの drv/amd64 ディレクトリにドライバをコピーします。ドライバ構成ファイルは、モジュールパスの drv ディレクトリにコピーします。たとえば、ドライバを /usr/kernel/drv にコピーするには、次のように入力します。

$ su
# cp xx /usr/kernel/drv/amd64
# cp xx.conf /usr/kernel/drv

注 -  すべてのドライバ構成ファイル (.conf ファイル) はモジュールパスの drv ディレクトリに入れる必要があります。.conf ファイルを drv ディレクトリのサブディレクトリ内に入れることはできません。