Oracle® Solaris 11.2 デバイスドライバの記述

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更新: 2014 年 9 月
 
 

ドライバ開発のサマリー

この章と、Chapter 23, Debugging, Testing, and Tuning Device DriversおよびChapter 24, Recommended Coding Practicesの 2 つの章では、デバイスドライバの開発について詳しく説明します。

    デバイスドライバを構築するには、次の手順に従います。

  1. 新しいコードを記述、コンパイル、リンクします。

    ファイルの命名規則については、Driver Code Layoutを参照してください。C コンパイラを使用してドライバをコンパイルします。ld (1) を使用してドライバをリンクします。Compiling and Linking the DriverModule Dependenciesを参照してください。

  2. 必要なハードウェア構成ファイルを作成します。

    デバイスに固有の、xx .conf という名前のハードウェア構成ファイルを作成します (xx にはデバイスの接頭辞が入ります)。このファイルはdriver.conf (4) ファイルを更新するために使用されます。Writing a Hardware Configuration Fileを参照してください。擬似デバイスドライバの場合は、 pseudo(4) ファイルを作成します。

  3. 適切なモジュールディレクトリにドライバをコピーします。

    Copying the Driver to a Module Directoryを参照してください。

  4. add_drv (1M) を使用してデバイスドライバをインストールします。

    Installing Drivers with add_drvを参照してください。 update_drv(1M) コマンドを使用して、ドライバに変更を加えます。Updating Driver Informationを参照してください。

  5. ドライバをロードします。

    デバイスにアクセスすることでドライバを自動的にロードできます。Loading and Unloading Driversを参照してください。ドライバはmodload (1M) コマンドを使用してもロードできます。modload コマンドはモジュール内のどのルーチンも実行しないので、テストの際に役立ちます。Loading and Unloading Test Modulesを参照してください。

  6. ドライバをテストします。

    ドライバは次の領域で厳しくテストする必要があります。

    ドライバ固有のその他のテストについては、Testing Specific Types of Driversを参照してください。

  7. 必要に応じてドライバを削除します。

    rem_drv (1M) コマンドを使用してデバイスドライバを削除します。Removing the Driverを参照してください。