マニュアルページセク ション 1M: システム管理コマンド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

modload(1M)

名前

modload - カーネルモジュールのロード

形式

modload [-p] [-e exec_file] filename

説明

modload コマンドは、filename で示すロード可能モジュールを、稼動中のシステムにロードします。

filename は、ld –r で生成されたオブジェクトファイルを示します。filename が絶対パス名の場合、 その絶対パスが指定するファイルがロードされます。filename の先頭文字がスラッシュ (/) ではない場合、–p オプションが指定されていないと、現在のディレクトリに相対するパスを使って filename をロードします。

カーネルのモジュールパス modpath 変数は、/etc/system ファイルを使って設定できます。この変数のデフォルト値は、オペレーティングシステムをロードした時のパスです。通常は、/kernel /usr/kernel となります。

たとえば、次のように入力した場合、カーネルは ./drv/foo を探します。


example# modload drv/foo

また、 次のように入力した場合には、カーネルはまず /kernel/drv/foo を探し、存在しなければ /usr/kernel/drv/foo を探します。


example# modload -p drv/foo

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–e exec_file

モジュールのロードが正常に終了した後で実行すべきシェルスクリプトまたは実行可能イメージの名前を指定します。第 1 引数はモジュール ID (10 進数) です。他の引数は、モジュールの種類により異なります。各モジュールの詳細は次のとおりです。 ドライバにはブロックメジャー番号とキャラクタメジャー番号、システムコールにはシステムコール番号、その他のモジュールタイプにはそれぞれにあったカーネルテーブルへのインデックスが渡されます。modinfo(1M) を参照してください。

–p

モジュールを検索するパスとして、カーネルの内部 modpath 変数を使用します。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os

関連項目

ld(1), add_drv(1M), kernel(1M), modinfo(1M), modunload(1M), system(4), attributes(5), modldrv(9S), modlinkage(9S), modlstrmod(9S), module_info(9S)

Oracle Solaris 11.2 デバイスドライバの記述

デバイスドライバを追加するには、modload ではなく add_drv(1M) を使います。デバイスドライバの追加方法については、『Oracle Solaris 11.2 デバイスドライバの記述 』を参照してください。