マニュアルページセク ション 1M: システム管理コマンド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

wtmpfix(1M)

名前

fwtmp, wtmpfix - 接続アカウンティングレコードの操作

形式

/usr/lib/acct/fwtmp [-ic]
/usr/lib/acct/wtmpfix [file]...

説明

fwtmp は、標準入力から読み取り、/var/adm/wtmpx に存在するタイプのバイナリレコードを書式付き ASCII レコードに変換して標準出力に書き込みます。この ASCII バージョンは、不正なレコードを編集する必要がある場合に便利です。

wtmpfix は、標準入力または utmpx 形式の名前付きファイルを検査し、エントリの整合性を確保するために時間/日付スタンプを修正して、標準出力に書き込みます。標準入力を指定するには、file の代わりにハイフン () を使用します。時間/日付の修正が実行されなかった場合は、acctcon(1M)で特定の日付変更レコードが検出されたときに障害が発生します。

日付が設定されるたびに、1 組の日付変更レコードが /var/adm/wtmpx に書き込まれます。1 つ目のレコードは、utmpx 構造体の line フィールドに配置された文字列「old time」と type フィールドに配置されたフラグ OLD_TIME によって表される古い日付です。2 つ目のレコードは、新しい日付を指定し、line フィールドに配置された文字列 new timetype フィールドに配置されたフラグ NEW_TIME によって表されます。wtmpfix は、これらのレコードを使用してファイル内のすべてのタイムスタンプを同期します。

時間/日付スタンプの修正に加えて、wtmpfixname フィールドの有効性をチェックし、英数字とスペースだけで構成されていることを確認します。無効とみなされる名前を検出した場合は、ログイン名を INVALID に変更して、標準エラーに診断を書き込みます。このように、wtmpfix は接続アカウンティングレコードを処理するときに acctcon で障害が発生する可能性を減らします。

オプション

–ic

入力が ASCII 形式であり、出力がバイナリ形式であることを示します。

ファイル

/var/adm/wtmp

ユーザーアクセスと管理情報の履歴

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/accounting/legacy-accounting

関連項目

acctcom(1), ed(1), acct(1M), acctcms(1M), acctcon(1M), acctmerg(1M), acctprc(1M), acctsh(1M), runacct(1M), acct(2), acct.h(3HEAD), utmpx(4), attributes(5)

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