マニュアルページセク ション 1M: システム管理コマンド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

installgrub(1M)

名前

installgrub - ディスクパーティションへの GRUB のインストール

形式

/usr/sbin/installgrub [-fm] stage1 stage2 raw-device

説明

installgrub コマンドは x86 専用のプログラムです。GRUB は GRand Unified Bootloader を表します。installgrub は、Oracle Solaris 11 11/11 以前のリビジョンに存在するブートローダーである GRUB Legacy ブートローダーに適用されるため、非推奨です。ブートローダーをインストールするには、bootadm(1M)install-bootloader サブコマンドを参照してください。

installgrub は、GRUB Legacy のステージ 1 ファイルとステージ 2 ファイルを、特定のディスクパーティションのブート領域にインストールします。–m オプションが指定された場合、installgrub は、ステージ 1 ファイルをディスクの最初のセクター (マスターブートセクター [MBR]) にインストールします。

オプション

installgrub コマンドで使用できるオプションは、次のとおりです。

–f

マスターブートセクターの上書き時に対話を抑制します。

–m

GRUB の stage1 を、マスターブートセクター上に対話的にインストールします。Solaris が拡張パーティションにインストールされている場合は、このオプションを使用する必要があります。

オペランド

installgrub コマンドで使用できるオペランドは、次のとおりです。

stage1

GRUB のステージ 1 ファイルの名前。

stage2

GRUB のステージ 2 ファイルの名前。

raw-device

GRUB コードのインストール先となるデバイスの名前。これは、読み書き可能な文字デバイスである必要があります。ディスクデバイスの場合、GRUB メニューファイルの格納先となるスライスを指定します。(Solaris の場合、これはルートスライスになる)。

使用例 1 ハードディスクスライスへの GRUB のインストール

次のコマンドは、ルートスライスが c0d0s0 であるようなシステム上に、GRUB をインストールします。

example# /usr/sbin/installgrub /boot/grub/stage1 \
         /boot/grub/stage2 /dev/rdsk/c0d0s0

ファイル

/boot/grub

GRUB ファイルが存在しているディレクトリ。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os
インタフェースの安定性
不確実

関連項目

boot(1M), bootadm(1M), fdisk(1M), fmthard(1M), kernel(1M), attributes(5)

警告

マスターブートセクター上に GRUB をインストールする (–m オプション) と、マシン上に現在インストールされているブートマネージャーがオーバーライドされます。どの fdisk パーティションがアクティブになっているかにかかわらず、システムは常に Solaris パーティション内の GRUB をブートするようになります。

installgrub コマンドを使用して、GRUB 2 がインストールされているシステムにブートローダーをインストールしないでください。使用すると、システムがブート不可になる可能性があります。インストールしている GRUB Legacy のバージョンが ZFS プールバージョンの ZFS ルートプールをサポートすること、およびブートローダーとして GRUB2 を使用する Solaris ブート環境が存在しないことを確認したに限り、installgrub コマンドを使用して GRUB Legacy を再インストールするべきです。