マニュアルページセク ション 1M: システム管理コマンド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

scmadm(1M)

名前

scmadm - ストレージキャッシュマネージャーの管理ユーティリティー

形式

scmadm
scmadm -h
scmadm -e
scmadm -d
scmadm -v
scmadm -C [parameter [= [value]]...]
scmadm -o {system | cd | device} [option]
scmadm -m {cd |  diskname |  all}

説明

scmadm コマンドには、ストレージデバイスキャッシュに関する情報を制御および収集するためのさまざまなオプションが用意されています。

オプション

オプションが指定されていない場合、scmadm は、ディスク名、オプション、および汎用オプションとともに構成済みキャッシュ記述子のリストを表示します。scmadm コマンドでは次のオプションをサポートしています。

–h

scmadm コマンドの使用法に関する情報を表示します。

–e

構成を読み込み、これらのパラメータでストレージデバイスキャッシュを有効にします。dscfg(1M) を参照してください。

–d

ストレージデバイスキャッシュをシャットダウンします。

–v

キャッシュバージョン番号を表示します。

–C [parameter[=[value]] ...]

構成パラメータを設定または表示します。引数を付けずに –C オプションを指定した場合、現在のキャッシュ構成パラメータが表示されます。parameter が指定されている場合、parameter の現在の値が表示されます。parameter=value が指定されている場合、parameter の現在の値が表示され、パラメータは value に変更されます。value が省略されている場合、または value が NULL 文字列、「 」、または「-」として指定されている場合は、パラメータは構成から削除され、システムはデフォルト値を使用します。scmadm コマンドの 1 回の呼び出しで、複数のパラメータを指定できます。構成パラメータの変更は、キャッシュを次回再起動したときにはじめて有効になります。

–o { system | cd | diskname } [option]

システムのオプションや、cd または diskname で指定されたキャッシュデバイスのオプションを設定または表示します。option rdcache または nordcache が指定されている場合、システムまたは指定されたキャッシュデバイスは、このオプションに設定されます。オプションは構成の一部として保存され、持続します。dscfg(1M) を参照してください。保存したオプションを「忘れる」ようにシステムに指示するには、forget オプションを使用します。これはオプションを変更しません。保存した構成からオプションを削除するだけです。オプションをすべて省略すると、現在のオプションが表示されます。rdcache オプションがデフォルトとして設定されています。option は次のように定義します。

rdcache

データブロックは、再度参照される可能性があるため、キャッシュに残すようにします。

nordcache

データブロックは再度参照される可能性はなく、使用頻度がもっとも低いものとして扱うようにします。その結果、ほかのブロックをキャッシュに長い間残すことができます。

–m { cd | diskname | all }

cd または diskname で指定されたデバイスのキャッシュ記述子とディスク名のマップを表示します。または、all を指定した場合は、システム上のすべてのストレージデバイスのキャッシュ記述子とディスク名のマップを表示します。

終了ステータス

scmadm コマンドは成功した場合に 0 を、エラーの場合に 0 以外を返します。

ファイル

/dev/sdbc

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
storage/avs/avs-cache-management
インタフェースの安定性
確実

関連項目

dscfg(1M), attributes(5)

診断

連続したメモリーが不十分な場合、scmadm は失敗します。