mkntfs [options] device [number_of_sectors]
mkntfs [-C] [-c cluster-size] [-F] [-f] [-H heads] [-h] [-I] [-L volume-label] [-l] [-n] [-p part-start-sect] [-Q] [-q] [-S sectors-per-track] [-s sector-size] [-T] [-V] [-v] [-z mft-zone-multiplier] [--debug] device [number-of-sectors]
mkntfs ユーティリティーは、デバイス (通常はディスクパーティション)、またはファイルに NTFS ファイルシステムを作成するのに使用します。device オペランドは、デバイスに対応する特殊ファイルです (例: /dev/dsk/c0d0p0)。number-of-sectors オペランドは、デバイス上のブロック数です。これを省略すると、mkntfs はファイルシステムのサイズを自動的に計算します。
サポートされているオプションを次に示します。ほとんどのオプションには、単一文字と完全名の両方の形式があります。引数を取らない単一文字オプションは複数を組み合わせることができます。たとえば、–fv は –f –v と同等です。完全名のオプションは、その名前の一意の接頭辞に短縮できます。
次に示すように、オプションは基本、詳細、出力、およびヘルプに分類されます。
ボリューム上で圧縮を有効にします。
簡易 (高速) フォーマットを実行します。このオプションを指定すると、ボリュームのゼロ初期化および不良セクターの検査が省略されます。
ファイルシステムのボリュームラベルを string に設定します。
実際にファイルシステムを作成することなく、ファイルシステムを作成する場合に実行される内容を表示します。デバイスへの実際の書き込みを除く、すべてのフォーマット処理が実行されます。
クラスタのサイズをバイト単位で指定します。有効なクラスタサイズ値は 2 の累乗で、クラスタごとに 256 バイト以上 65536 バイト以下です。省略すると、デフォルトのクラスタサイズとして 4096 バイトが使用されます。
クラスタをセクターより小さくすることはできないため、デフォルトのクラスタサイズはセクターサイズと等しいか、それより大きい値に設定してください。また、値を 4096 より大きくすると、ボリューム上で圧縮が無効になるという副作用もあります。これは、Windows で使用される NTFS 圧縮アルゴリズムの制限のためです。
指定したデバイスがブロック型特殊デバイスでなかったり、マウントされていると表示されている場合でも、mkntfs を強制的に実行します。
ヘッド数を指定します。最大値は 65535 (0xffff) です。省略すると、mkntfs が自動的にヘッド数を決定しようとします。それに失敗すると、デフォルトの 0 が使用されます。num の指定は、作成したボリュームから Windows をブートするために必須です。
ボリューム上でのコンテンツのインデックス作成を無効にします。このオプションは、Windows 2000 以降でのみ有効です。Windows NT 4.0 以前ではコンテンツのインデックス作成は実装されていないため、これは無視されます。
パーティションの開始セクターを指定します。最大値は 4294967295 (232-1) です。省略すると、mkntfs が自動的に sector を決定しようとします。それに失敗すると、デフォルトの 0 が使用されます。sector の指定は、作成したボリュームから Windows をブートするために必須です。
トラックあたりのセクター数を指定します。最大値は 65535 (0xffff) です。省略すると、mkntfs が自動的に sectors-per-track 数を決定しようとし、それに失敗するとデフォルトの 0 が使用されます。sectors-per-track の指定は、作成したボリュームから Windows をブートするために必須です。
セクターのサイズをバイト単位で指定します。有効なセクターサイズ値は 256、512、1024、2048、および 4096 です。省略すると、mkntfs が自動的に sector-size を決定しようとします。それに失敗すると、デフォルトのセクターあたり 512 バイトが使用されます。
現在のシステム時間ではなく、1970 年 1 月 1 日の 00:00:00 UTC であるように見せかけます。これは、デバッグ時に役立ちます。
マスターファイルテーブル (MFT) ゾーンの乗数を設定します。これにより、ボリュームで使用する MFT ゾーンのサイズが決定されます。MFT ゾーンは、MFT 用に予約されているボリュームの先頭領域で、オンディスク i ノード (MFT レコード) を格納します。小さなファイルはその全体が i ノード内に格納されます。このため、非常に小さなファイルを大量にボリュームに格納する場合は、ゾーンの乗数を大きな値に設定することをお勧めします。NTFS ドライバの処理時に、MFT ゾーンのサイズは必要に応じてただちに変更されるため、オプションの値を選択することで断片化を抑えられます。有効な値は、1、2、3、および 4 です。各値は次の意味を持ちます。
MFT zone MFT zone size multiplier (% of volume size) 1 12.5% (default) 2 25.0% 3 37.5% 4 50.0%
–v オプションによる詳細出力、および mkntfs のデバッグに役立つ追加の出力を含めます。
詳細実行。エラーは標準エラー出力に書き込まれ、標準出力へは一切出力されません。これは、スクリプト内で mkntfs を実行する場合に役立ちます。
詳細実行。
それぞれの簡単な説明が付いたオプションのリストを表示します。
mkntfs のライセンス情報を表示して終了します。
mkntfs のバージョン番号を表示して終了します。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。
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ntfsprogs(1M), ntfsresize(1M), ntfsundelete(1M), attributes(5)
mkntfs は、Anton Altaparmakov、Richard Russon、Erik Sornes、および Szabolcs Szakacsits が作成しました。