/usr/lib/fm/notify/smtp-notify
smtp-notify は、ソフトウェアイベントや障害管理ライフサイクルイベントに登録するデーモンで、SMF サービス構成リポジトリに格納されている一連の通知設定に基づいて電子メール通知を生成します。
電子メール通知設定は、svccfg(1M) を使用して設定されます。
smtp-notify は、サービス FMRI の下でサービス管理機能 smf(5) によって管理されます。
svc:/system/fm/smtp-notify:default
有効化、無効化、または再起動要求など、このサービスに関する管理操作は、svcadm(1M) を使用して実行できます。サービスステータスを照会するには、svcs(1) コマンドを使用します。
次のサービスプロパティーを設定できます。
これは astring プロパティーで、デフォルトは / です。設定されている場合は、指定されたルートディレクトリが、smtp-notify によって評価されるすべてのパス名に使用されます。
デフォルトでは、電子メールイベント通知の本文は、Oracle Solaris オペレーティングシステムとともに提供される一連のローカライズされたメッセージテンプレートに基づいて作成されます。smtp-notify は (イベントクラスに基づいて) 適切なテンプレートを検索し、イベントペイロードから要素を使用してそのテンプレートに入力します。
msg_template 通知設定を指定すると、ユーザーが指定したメッセージ本文テンプレートに置き換えることができます。サービスまたはイベントクラスごとの通知設定の詳細については、svccfg(1M) を参照してください。
メッセージ本文テンプレートには、次に示す展開マクロを含めることができます。これらのマクロは、メッセージの送信前に smtp-notify によって展開されます。
Macro Description
----- -----------
%% expands to a literal % character
%<HOSTNAME> expands to the hostname on which the event
occurred
%<URL> expands to the URL of the knowledge article
associated with this event
%<CLASS> expands to the event class
%<UUID> expands to the UUID of the event
%<CODE> expands to the knowledge article message ID
%<SEVERITY> expands to the severity of the event
SMF サービス状態遷移イベントの場合は、メッセージテンプレート内に次の追加のマクロを指定できます。
%<FMRI> expands to FMRI of the affected service %<FROM-STATE> expands to the previous state of the service %<TO-STATE> expands to the new state of the service
電子メールのフィルタ処理を容易にするために、smtp-notify は、すべてのイベントクラスに対するイベントペイロードの次のコンポーネントのための X ヘッダーを作成します。
Header name Value
----------- -----
X-FMEV-HOSTNAME the name of the host on which the
event occurred
X-FMEV-CLASS the event class
X-FMEV-CODE the Knowledge article message ID
X-FMEV-SEVERITY the severity of the event
X-FMEV-UUID the UUID of the event
SMF サービス状態遷移イベントにはまた、次の追加の X ヘッダーも含まれます。
Header name Value ----------- ----- X-FMEV-FMRI the FMRI of the affected SMF service X-FMEV-FROM-STATE the previous state of the service X-FMEV-TO-STATE the new state of the service
次のコマンドは、SMF サービス状態遷移イベントの通知パラメータを構成します。
# svccfg -s svc:/system/svc/global:default setnotify -g \ from-online,to-maintenance mailto:admin@somehost.com使用例 2 電子メール通知の有効化
次のコマンドは、障害管理問題診断イベントの電子メール通知を有効にします。
# svccfg setnotify problem-diagnosed mailto:admin@somehost.com使用例 3 通知設定の一覧表示
次のコマンドは、障害管理問題診断イベントのすべての通知設定を一覧表示します。
# svccfg listnotify problem-diagnosed
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。
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svcs(1), svcadm(1M), svccfg(1M), syslogd(1M), attributes(5), smf(5)