/usr/bin/datadm [-v] [-u] [-a service_provider.conf] [-r service_provider.conf]
datadm ユーティリティーは、DAT 静的レジストリファイル dat.conf(4) を保守します。
uDAPL サービスプロバイダはこの管理構成プログラムを使用して、dat.conf ファイルに対して自分自身を追加したり削除したりできます。
サービスプロバイダがサポートするインタフェースアダプタを、インストール後のシステムに追加したり削除したりできます。datadm を使用して、システムの現在の状態を反映するために dat.conf ファイルを更新できます。現在インストールされているすべてのサービスプロバイダの新しいインタフェースアダプタセットが再生成されます。
サポートしているオプションは、次のとおりです。
service_provider.conf(4) ファイル内の各デバイスエントリをインタフェースアダプタ (uDAPL コンシューマから使用できる、外部ネットワークへのインタフェース) のリストとして列挙します。
service_provider.conf(4) ファイル内のデバイスエントリに対応するインタフェースアダプタのリストを削除します。
システムの現在の状態を反映するために、DAT 静的レジストリ内に現在リストされているサービスプロバイダ用の最新のインタフェースアダプタセットで dat.conf を更新します。
DAT 静的レジストリファイル dat.conf を表示します。
次の例では、service_provider.conf(4) ファイル内のデバイスエントリを、dat.conf(4) ファイル内にインタフェースアダプタとして列挙します。
デバイス hermon をサポートするサービスプロバイダライブラリが SUNW にあることを想定しています。service_provider.conf(4) ファイルがディレクトリ /usr/share/dat/SUNWudaplt.conf 内にインストールされていて、次のようにエントリが 1 つだけ含まれています。
driver_name=hermon u1.2 nonthreadsafe default\ udapl_tavor.so.1 SUNW.1.0 ""
hermon は、2 つのポートを備えた InfiniBand ホストチャネルアダプタです。どちらの IB ポートも単一 IB パーティション 0x8001 内にあります。IB パーティションが作成され、(p8001.ibd0、p8001.ibd1 という名前で) 各ポートに plumb されている場合は、2 つの IB パーティションインスタンスになります。IB パーティションデータリンクの作成方法の詳細については、dladm(1M) を参照してください。
# dladm show-part LINK PKEY OVER STATE FLAGS p8001.ibd0 8001 ibd0 unknown ---- p8001.ibd1 8001 ibd1 unknown ----
次のコマンドを実行すると:
# datadm -a /usr/share/dat/SUNWudaplt.conf
2 つの新しいエントリ (まだ存在していない場合) が /etc/dat/dat.conf ファイルに追加されます。
p8001.ibd0 u1.2 nonthreadsafe default udapl_tavor.so.1 SUNW.1.0 "" "driver_name=hermon" p8001.ibd1 u1.2 nonthreadsafe default udapl_tavor.so.1 SUNW.1.0 "" "driver_name=hermon"使用例 2 システムの現在の状態を反映するために dat.conf を更新する
新しい IB パーティション 0x8002 が上の例に追加され、ホストチャネルアダプタのポート 1 が使用されます。パーティションリンク名が p8002.ibd0 として指定された新しい IB パーティションがポート 1/パーティション 0x8002 上に作成されると、3 つ目の IB パーティションインスタンス p8002.ibd0 になります。
# dladm show-part LINK PKEY OVER STATE FLAGS p8001.ibd0 8001 ibd0 unknown ---- p8001.ibd1 8001 ibd1 unknown ---- p8002.ibd0 8000 ibd0 unknown ----
datadm -u コマンドを実行すると、新しいエントリが追加された状態で /etc/dat/dat.conf ファイルが更新され、システムの現在の状態が反映されます。
datadm -v が、/etc/dat/dat.conf ファイル内に現在 3 つの新しいエントリがあることを示しています。
p8001.ibd0 u1.2 nonthreadsafe default udapl_tavor.so.1 SUNW.1.0 "" "driver_name=hermon" p8001.ibd1 u1.2 nonthreadsafe default udapl_tavor.so.1 SUNW.1.0 "" "driver_name=hermon" p8002.ibd0 u1.2 nonthreadsafe default udapl_tavor.so.1 SUNW.1.0 "" "driver_name=hermon"
DAT 静的レジストリファイル
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。
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dladm(1M), pkgadd(1M), pkgrm(1M), libdat(3LIB), dat.conf(4), service_provider.conf(4), attributes(5)