マニュアルページセク ション 1M: システム管理コマンド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

acctprc1(1M)

名前

acctprc, acctprc1, acctprc2 - プロセスアカウンティング

形式

/usr/lib/acct/acctprc 
/usr/lib/acct/acctprc1 [ctmp]
/usr/lib/acct/acctprc2 

説明

acctprc は、標準入力を読み取り、それを合計アカウンティングレコード (acct.h(3HEAD)tacct レコードを参照) に変換します。acctprc は、CPU 時間をプライムタイムと非プライムタイムに分割し、平均メモリーサイズ (メモリーセグメントの単位) を決定します。acctprc はその後、ユーザー ID に従って tacct レコードを集計し、ユーザー ID に対応するログイン名を追加します。続いて、集計されたレコードが標準出力に書き込まれます。acctprc1 は、acct.h(3HEAD) で説明した形式の入力を読み取り、ユーザー ID に対応するログイン名を追加したあと、ユーザー ID、ログイン名、プライム CPU 時間 (ティック)、非プライム CPU 時間 (ティック)、および平均メモリーサイズ (メモリーセグメントの単位) を含む ASCII 行を、プロセスごとに書き込みます。ctmp を指定する場合、それには、ユーザー ID とログイン名でソートされたログインセッションのリストを含めるようにしてください。このファイルが指定されなかった場合、これは acctprc と同様に、パスワードファイルからログイン名を取得します。ctmp 内の情報があれば、同じユーザー ID. を共有する異なるログイン名の区別がつきやすくなります

acctprc2 は、acctprc1 から書き込まれた形式のレコードを標準入力から読み取り、それらをユーザー ID と名前に従って集計したあと、ソート済みの集計結果を合計アカウンティングレコードとして標準出力に書き込みます。

使用例 1 acctprc の例。

acctprc コマンドは通常、次に示すように使用されます。

example% acctprc  < /var/adm/pacct  > ptacct

acctprc1 および acctprc2s コマンドは通常、次に示すように使用されます。

example% acctprc1  ctmp  </var/adm/pacct
example% acctprc2 > ptacct 

ファイル

/etc/passwd

システムパスワードファイル

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/accounting/legacy-accounting

関連項目

acctcom(1), acct(1M), acctcms(1M), acctcon(1M), acctmerg(1M), acctsh(1M), cron(1M), fwtmp(1M), runacct(1M), acct(2), acct.h(3HEAD), utmpx(4), attributes(5)

acctprc1 は、コマンド行から実行されたコマンドではユーザー ID を共有するログイン名を区別できますが、ほかの方法で呼び出されたコマンドでは、acctprc1 はこの区別を行えません。cron(1M) から実行されたコマンドは、acctprc1 で問題が生じる可能性のある例の 1 つです。acct(1M)acctwtmp プログラムを使用することで、より正確な変換を行うことができます。acctprc では同一のユーザー ID を持つユーザーは区別されません。

平均メモリーサイズのメモリーセグメントが、特定のプロセッサ上の論理メモリーセグメント内のバイト数の測定単位になります。

任意の指定されたコマンドの単一の呼び出し中に、acctprcacctprc1、および acctprc2 コマンドは最大で次を処理できます

  • 6000 件の異なるセッション

  • 1000 件の異なる端末回線

  • 2000 件の異なるログイン名

ある時点でこれらの項目のいずれかの実際の数が最大を超えた場合、このコマンドは成功しません。