/usr/sbin/msgid
msgid ユーティリティーは、メッセージ ID を生成します。
メッセージ ID とは、メッセージを一意に識別する数値識別子です。2 つの異なるメッセージが同じ ID を持っている可能性は高いですが、適切な優先度や facility.level 指示子 (syslogd(1M) を参照) を使用すれば、これを大幅に減らすことができます。具体的には、メッセージ ID はメッセージの、展開されていない書式文字列に対するハッシュ署名であり、<sys/strlog.h> で定義されている STRLOG_MAKE_MSGID() によって生成されます。
syslogd(1M) は、入力として文字列を受け取り、その同じ文字列の前にメッセージ ID が付いたものを出力として生成する単純なフィルタです。 syslogd(1M) によって記録されるどのメッセージにもメッセージ ID が含まれています。メッセージ ID は、言語に依存しない小さな識別子として機能するよう意図されています。
次の例では、msgid コマンドを使用して、echo コマンドのメッセージ ID を生成します。
example# echo hello | msgid 205790 hello example#使用例 2 msgid コマンドを使用してメッセージカタログを生成する
次の例では、msgid コマンドを使用して x86 マシン上のバイナリ zfs 内のすべてのメッセージを列挙し、メッセージカタログを生成します。
example# strings /kernel/fs/amd64/zfs | msgid ... 726970 stride_hits 766819 stride_misses 929857 reclaim_successes 412490 reclaim_failures 234331 streams_resets 737841 streams_noresets 471619 bogus_streams 878613 onloan_read_buf ...
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。
|