マニュアルページセク ション 1M: システム管理コマンド

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更新: 2014 年 7 月
 
 

device_remap(1M)

名前

device_remap - Solaris I/O 再マッピング機能の管理

形式

/usr/platform/sun4v/sbin/device_remap [-v | -R dir]

説明

T5440 サーバーや T5240 サーバーなどのマルチノード sun4v プラットフォームは、PCI トポロジが統合されていることが原因で、CPU ノードフェイルオーバー状況で I/O デバイスパスが変わります。デバイス再マッピングスクリプト device_remap は、ハードウェアに一致させるために、/etc/path_to_inst ファイル内のデバイスパスと /dev の下のシンボリックリンクを再マップします。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–v

/etc/path_to_inst/dev シンボリックリンクの変更を表示します。

–R dir

dir のルートイメージ内の /etc/path_to_inst および /etc/path_to_inst ファイルで再マッピングを実行します。

使用法

device_remap のプライマリ機能は、CPU ノードフェイルオーバー状況でハードウェアを一致させるために、/etc/path_to_inst ファイル内のデバイスパスと /dev の下のシンボリックリンクを再マップすることです。

CPU ノードを追加したり CPU ノードを削除したあとに、システムをブートして OBP プロンプトを表示し、次の手順を使用します。

  1. boot –F failsafe でフェイルセーフミニルート、または boot net –s または類似コマンドでインストールミニルートをブートします。

  2. ルートディスクを /mnt としてマウントします。

  3. マウントされたルートディスクにディレクトリを変更します。

    # cd /mnt
  4. device_remap スクリプトを実行します。

    # /mnt/usr/platform/sun4v/sbin/device_remap
  5. システムをディスクからブートします。

すべてのエラーメッセージは読めばわかりますが、エラーメッセージ「missing ioaliases node」だけは例外で、これはシステム上のファームウェアがデバイス再マッピングをサポートしていないことを意味します。

使用例 1 フェイルオーバー後の変更を表示する

次のコマンドは、CPU ノードフェイルオーバー後の path_to_inst/dev の変更を表示します。

# device_remap -v
使用例 2 変更前にディレクトリを変更する

次のコマンドは、変更前に、ブートイメージがマウントされるディレクトリを変更します。

# device_remap -R /newroot

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/library/platform
インタフェースの安定性
不確実

関連項目

boot(1M), attributes(5)