SUNW.rac_framework リソースタイプは、Oracle Solaris Cluster Support for Oracle RAC を有効にするフレームワークを表します。このリソースタイプでは、このフレームワークのステータスをモニターできます。
SUNW.rac_framework リソースタイプは、シングルインスタンスリソースタイプです。したがって、クラスタに作成可能なリソースは 1 個だけです。
このリソースタイプを登録し、リソースタイプのインスタンスを作成するには、次のいずれかの方法を使用します。
Oracle Solaris Cluster Manager
Oracle Solaris Cluster Support for Oracle Real Application Clusters を構成するためのオプションを指定する clsetup(1CL) ユーティリティー
次の一連の Oracle Solaris Cluster 保守コマンド。
このリソースタイプを登録するには、clresourcetype(1CL) コマンドを使用します。
このリソースタイプのインスタンスを作成するには、clresource(1CL) コマンドを使用します。
この種類のリソースをノード上でオフラインにする場合、オンライン状態からオフライン状態へ切り替えるには、一定の時間がかかります。オフライン状態への切り替え中も、リソースは引き続き再構成処理に使用されています。ただし、リソースをノード上でオフラインにした場合、再度オンラインに戻すまで、リソースのプロパティーの変更は適用されません。Oracle Solaris Cluster は、この種類のリソースが無効になっている場合、このことを知らせる警告メッセージを表示します。
この種類のリソースを含むリソースグループを非管理状態に切り替えるには、一定の時間がかかります。非管理状態への切り替え中も、Oracle RAC フレームワークは引き続きフレームワーク再構成処理に使用されています。ただし、リソースグループを非管理状態に切り替えた場合、ノード上のリソースプロパティーの変更は有効になりません。Oracle RAC フレームワークを停止するには、ノードをリブートします。
SUNW.rac_framework リソースタイプの拡張プロパティーは次のとおりです。
整数型で、最小値は 100、最大値は 99999、デフォルト値は 325 です。このプロパティーは、Oracle Solaris Cluster Support for Oracle RAC の再構成の予約ステップに対するタイムアウト値を秒単位で指定します。このプロパティーはいつでも変更できます。
この例では、SUNW.rac_framework リソースタイプを登録し、rac_framework-rs という名前の SUNW.rac_framework リソースタイプのインスタンスを作成します。この例では、rac-framework-rg という名前のリソースグループがすでに作成されているものとします。
phys-host-sc1# clresourcetype register SUNW.rac_framework phys-host-sc1# clresource create -g rac-framework-rg \ -t SUNW.rac_framework rac_framework-rs使用例 2 rac_framework リソースのプロパティーの変更
この例では、Oracle Solaris Cluster Support for Oracle RAC の再構成の予約ステップのタイムアウトを 350 秒に設定します。この例では、rac_framework-rs という名前のリソースタイプ SUNW.rac_framework がすでに作成されているものとします。
phys-host-sc1# clresource set \-p reservation_timeout=350 rac_framework-rs
次の属性の説明は、attributes(5) を参照してください:
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clresource(1CL), clresourcetype(1CL), clsetup(1CL), attributes(5), SUNW.vucmm_framework(5)
Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle Real Application Clusters ガイド