scdscreate -V vendor-id -T resource-type-name -a [-s] [-n
RT-version] [-d working-directory] [-k | -g]
scdscreate コマンドは、アプリケーションを高可用性 (HA) またはスケーラブルにするため、テンプレートを作成します。このコマンドは、ネットワーク対応 (クライアントサーバーモデル) アプリケーションと非ネットワーク対応 (クライアントを持たない) アプリケーションの両方に対して、C、GDS (Generic Data Service)、または Korn シェルベースのテンプレートを作成できます。
テンプレートを作成するには、根本的に異なる方法が 2 つあります。
scdscreate は、事前にクラスタにインストールされている単一のリソースタイプ SUNW.gds から動作する 3 つの駆動スクリプトを作成します。これらのスクリプトには startRT-Name、stopRT-Name、および removeRT-Name という名前が付けられ、それぞれ、そのアプリケーションのインスタンスを起動、停止、および削除します。このモデルでは、事前にクラスタにインストールされているリソースタイプ SUNW.gds は不変です。
scdscreate は、Oracle Solaris Cluster リソースタイプのテンプレートを作成します。指定されたアプリケーションを高可用性またはスケーラブルにするため、このテンプレートのインスタンス化は Resource Group Manager (RGM) の制御下で実行されます。
どちらのモデルでも、ネットワーク対応 (クライアントサーバーモデル) のアプリケーションと非ネットワーク対応 (クライアントレス) のアプリケーションのテンプレートを作成できます。
scdscreate は、working-directory の下に $vendor-id$resource-type-name という形式のサブディレクトリを作成します。このディレクトリには、ドライビングスクリプトか、またはそのリソースタイプの生成されたソース、バイナリ、およびパッケージファイルが含まれます。scdscreate ではまた、そのリソースタイプの構成情報を格納できる構成ファイル rtconfig も作成されます。scdscreate では、ディレクトリあたり 1 つのリソースタイプのみを作成できます。異なるリソースタイプは異なるディレクトリに作成する必要があります。
次のオプションがサポートされています。
ネットワーク対応でないリソースタイプの作成を指定します。作成されたテンプレート内のネットワーク関連コードはすべて無効になります。
生成されたリソースタイプのバージョンを指定します。このパラメータを省略した場合で、かつ、C または Korn シェルベースのアプリケーションを作成する場合、テキスト文字列 1.0 がデフォルトで使用されます。このパラメータを省略した場合で、かつ、GDS ベースのアプリケーションを作成する場合、GDS の RT_version 文字列がデフォルトで使用されます。RT-version は、同じベースリソースタイプの登録されている複数のバージョン (つまり、アップグレード) を区別します。
次の文字は RT-version に使用できません。空白、タブ、スラッシュ (/)、バックスラッシュ (\)、アスタリスク (*)、疑問符 (?)、コンマ (,)、セミコロン (;)、左大括弧 ([)、または右大括弧 (])
現在のディレクトリ以外のディレクトリにリソースタイプのテンプレートを作成します。このオプションを省略した場合、テンプレートは現在のディレクトリに作成されます。
アプリケーションを高可用性またはスケーラブルにするため、テンプレートを GDS ベースの形式で作成します。
このオプションのパラメータは、C ではなく、Korn シェルコマンド構文でソースコードを生成します。ksh(1) を参照してください。
リソースタイプがスケーラブルであることを示します。スケーラブルなリソースタイプのインスタンス (リソース) をフェイルオーバーリソースグループ内に構成して、スケーラブル機能を無効にすることができます。このオプションを省略した場合、フェイルオーバーリソースタイプのテンプレートが作成されます。
リソースタイプの名前とバージョン。これらをベンダー ID と結合すると、作成されるリソースを一意に識別できます。
通常、ベンダー ID には、リソースタイプの作成元ベンダーのストックシンボルかその他の識別子を指定します。scdscreate は、リソースタイプの名前の始まりに、ベンダー ID とピリオド ( .) を付けます。この構文によって、複数のベンダーが同じリソースタイプの名前を使用している場合でも、リソースタイプの名前は一意のままになります。
コマンドは正常に完了しました。
エラーが発生しました。
以前のセッションからの情報を保持して、scdscreate の終了と再起動機能を利用します。
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
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ksh(1), scdsbuilder(1HA), scdsconfig(1HA), attributes(5), rt_properties(5)