scnasdir [-H]
scnasdir [-a] [-H] [-n] -h device-name [-d directory [-d
directory…]] [-f input-file]
scnasdir -p [-H] [-h device-name] [-t device-type]
scnasdir -r [-H] [-n] -h device-name [-d all | -d directory [-d
directory…]] [-f input-file]
scnasdir コマンドは、Oracle Solaris Cluster 構成内の NAS デバイスでエクスポートされたディレクトリを管理します。クラスタ内の NAS ディレクトリを管理する場合は、scnas コマンドを使用します。
scnasdir コマンドでは、NAS デバイス構成を作成したり、NAS タイプ固有のプロパティーを更新したり、デバイス構成を Sun Cluster から削除したりすることができます。
このコマンドのオプションは、コマンド行に入力された順に処理されます。なお scnasdir コマンドは、有効なクラスタノードからのみ実行できます。コマンドを実行して得られる結果は、実行するノードに関係なく、常に同じです。
-H オプションは、scnasdir コマンドのすべての形式で使用できます。-H を指定すると、ヘルプ情報が表示されます。それ以外のオプションはすべて無視されます。ヘルプ情報は、オプションを指定せずに scnasdir を実行した場合も出力されます。
このコマンドは、大域ゾーンだけで使用できます。
次のオプションは、すべての形式の scnasdir コマンドに共通です。
このオプションをコマンド行のいずれかの場所に指定すると、ヘルプ情報が出力されます。他のすべてのオプションは無視され、実行されません。このヘルプ情報は、オプションを指定せずに scnasdir を実行した場合も出力されます。
このオプションは大域ゾーンだけで使用できます。
このオプションがコマンド行のどこかに指定されていると、scnasdir コマンドは使用法をチェックするだけで、構成データは書き込みません。–n オプションが –f オプションとともに指定されると、scnasdir コマンドは、入力ファイルにパスワードが含まれているかどうかを確認します。
次のオプションは、scnasdir コマンドの基本的な形式および機能を変更するものです。これらのオプションは、1 つのコマンド行で複数を同時使用できません。
追加形式の scnasdir コマンドを指定します。–a オプションは、Oracle Solaris Cluster 構成にディレクトリを追加するために使用できます。
このオプションは大域ゾーンだけで使用できます。
出力形式の scnasdir コマンドを指定します。オプションがほかに指定されていない場合、–p オプションは、Oracle Solaris Cluster 内に構成されているすべての NAS デバイスのすべてのディレクトリのリストを出力します。このオプションは追加のオプションと併用して、特定のデバイスまたは特定のタイプの NAS デバイスをクエリーできます。
このオプションは大域ゾーンだけで使用できます。
削除形式の scnasdir コマンドを指定します。–r オプションは、Oracle Solaris Cluster 構成から、NAS デバイスのすべてのディレクトリまたは指定したディレクトリを削除するために使用します。
このオプションは大域ゾーンだけで使用できます。
上で述べた基本オプションの 1 つ以上と次の追加オプションを組み合わせて使用することで、デバイスのさまざまなディレクトリを管理できます。
使用可能なオプションを次に示します。
Oracle Solaris Cluster 構成に属する NAS デバイスの名前を指定するときに使用します。–h オプションはデバイスを識別するものであり、rhs または telnet で使用すると、そのデバイスにリモートからアクセスできます。
このデバイス名は、追加、変更、および削除の形式の scnasdir コマンドで使用します。
このオプションは、NAS デバイスでエクスポートされており、Oracle Solaris Cluster に構成されるディレクトリ (または ボリューム) のリストを出力するために使用します。これらのディレクトリは、scnasdir コマンドを使用する前に、作成およびエクスポートしておく必要があります。ディレクトリのエクスポート手順については、NAS デバイスタイプのドキュメントを参照してください
–d all オプションは、削除オプションの –r でのみ使用できます。
これらのディレクトリは、追加および削除の形式の scnasdir コマンドの –d オプションまたは –f オプションのどちらかを使用して指定する必要があります。
ディレクトリは、テキストファイルに 1 行に 1 ディレクトリで登録して、このファイルを –f オプションで指定します。行頭にあるブランクやタブは無視されます。コメントは引用されていないシャープ記号 (#) から始まり、次の行に続きます。すべてのコメントはパーサーによって無視されます。
次の scnasdir コマンドは、NAS デバイスの 2 つのディレクトリを Oracle Solaris Cluster 構成に追加します。
# scnasdir -a -h sunuss1 -d /vol/DB1 -d /vol/DB2使用例 2 NAS ストレージデバイスのすべてのディレクトリをクラスタから削除する
次の scnasdir コマンドは、NAS デバイスに構成されているすべてのディレクトリを削除します。
# scnasdir -r -h sunuss1 -d all
次の終了値が返されます。
コマンドは正常に終了。
エラーが発生しました。
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
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Intro(1CL), clnasdevice(1CL), clquorum(1CL), cluster(1CL), scconf(1M), scnas(1M)