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Oracle® Server X5-4 設置ガイド

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更新: 2015 年 6 月
 
 

Oracle ILOM CLI からのネットワーク設定の変更

Oracle ILOM CLI から現在のサーバーネットワーク設定を変更するには、次の手順を使用します。


注 -  BIOS 設定ユーティリティーを使用して、ネットワーク設定を変更することもできます。手順については、Access the BIOS Setup Utility in Oracle Server X5-4 Service Manualを参照してください。
  1. Oracle ILOM CLI にログインします。

    Log In to Oracle ILOM Using a Local Serial ConnectionまたはLog In to Oracle ILOM Using a Remote Ethernet Connectionにある関連する方法を使用します。

  2. ネットワーク環境に適用されるネットワーク構成手順を実行してから、ネットワーク設定をテストします。
    • IPv4 ネットワーク設定を表示または構成するには、手順 3 と手順 4 を実行します。
    • IPv6 ネットワーク設定を表示または構成するには、手順 5 から 8 を実行します。
  3. IPv4 ネットワーク構成の場合は、cd コマンドを使用して /SP/network ディレクトリに移動します。

    ‐>cd /SP/network

  4. 次のいずれかを行います。
    • ネットワーク上に DHCP サーバーがある場合は、次のコマンドを入力して、DHCP サーバーによってサーバーに割り当てられた設定を表示します。

      ‐>show

    • DHCP サーバーがない場合や、自分で設定を割り当てる場合は、set コマンドを使用して、下の表に示されているプロパティーの値を割り当てます。

      例:

      ‐>set pendingipdiscovery=static

      ‐>set pendingipaddress=10.8.183.106

      ‐>set pendingipnetmask=255.255.255.0

      ‐>set pendingipgateway=10.8.183.254

      ‐>set commitpending=true

      プロパティー
      設定する値
      説明
      state
      enabled または disabled
      ネットワーク状態は、デフォルトで有効になっています。SP へのネットワーク接続を無効にすると、Oracle ILOM にはシリアル管理ポートを使用してのみアクセスできます。
      pendingipdiscovery
      static または dhcp
      ネットワーク検出オプションには、静的 IP アドレスの場合の static、または DHCP サーバーによって割り当てられた IP アドレスの場合の dhcp (デフォルト) が含まれます。
      pendingipaddress
      pendingipnetmask
      pendingipgateway
      <ip_address>
      <netmask>
      <gateway>
      複数の静的ネットワーク設定を割り当てるには、各プロパティー (IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイ) に対して set コマンドと割り当てる静的な値を入力します。
      commitpending
      true
      set commitpending=true」と入力して変更をコミットします。

    注 -  Ethernet 接続を使用して Oracle ILOM にログインしている場合は、commitpendingtrue に設定してネットワーク設定への変更をコミットすると、Oracle ILOM 接続が終了するため、新しい設定を使用してログインし直す必要があります。

    IPv4 または IPv6 ネットワーク設定をテストするには、手順 9 を参照してください。

  5. IPv6 ネットワーク構成の場合は、cd コマンドを使用して SP/network/ipv6 ディレクトリに移動します。

    ‐>cd SP/network/ipv6

  6. IPv6 ネットワーク設定を表示するには、show コマンドを入力します。

    例:

    -> show
    /SP/network/ipv6
    Targets:
    
    Properties:
     state = enabled
     autoconfig = stateless
     dhcpv6_server_duid = (none)
     link_local_ipaddress = fe80::214:4fff:feca:5f7e/64
     static_ipaddress = ::/128
     ipgateway = fe80::211:5dff:febe:5000/128
     pending_static_ipaddress = ::/128
     dynamic_ipaddress_1 fec0:a:8:b7:214:4fff:feca:5f7e/64
    
    Commands:
     cd
     show
    
  7. IPv6 自動構成オプションを構成するには、set コマンドを使用して、次の自動構成プロパティー値を指定します。

    例:

    ‐>set state=enabled

    ‐>set autoconfig=dhcpv6_stateless

    プロパティー
    設定する値
    説明
    state
    enabled または disabled
    IPv6 ネットワークの状態は、デフォルトで enabled になっています。IPv6 自動構成オプションを有効にするには、この state が enabled に構成されている必要があります。
    autoconfig
    次の値を指定できます。
    stateless
    dhcpv6_stateless
    dhcpv6_stateful
    disable
    autoconfig コマンドに続けて、次の値のいずれかを入力します。
    • stateless (デフォルト設定)

      IPv6 ネットワークルーターから学習された IP アドレスを自動的に割り当てます。

    • dhcpv6_stateless

      DHCPv6 サーバーから学習した DNS 情報を自動的に割り当てます。dhcpv6_stateless プロパティーの値は、Oracle ILOM 3.0.14 以降で使用できます。

    • dhcpv6_stateful

      DHCPv6 サーバーから学習した IPv6 アドレスを自動的に割り当てます。dhcpv6_stateful プロパティーの値は、Oracle ILOM 3.0.14 以降で使用できます。

    • disable

      自動構成プロパティーの値をすべて無効にし、リンクローカルアドレスの読み取り専用プロパティーの値を設定します。


    注 -  IPv6 構成オプションは、設定後に有効になります。/network ターゲットでこれらの変更を確定する必要はありません。

    注 -  dhcpv6_stateless のオプションが有効になっているか、または dhcpv6_stateful のオプションが有効になっているときに、それと同時に stateless 自動構成オプションの実行を有効にできます。ただし、dhcpv6_statelessdhcpv6_stateful の自動構成オプションの実行を同時に有効にしないでください。
  8. 静的 IPv6 アドレスを設定するには、次の手順を完了します。
    1. プロパティータイプを指定します。例:

      ‐>set state=enabled

      ‐>set pending_static_ipaddress=fec0:a:8:b7:214:4fff:feca:5f7e/64

      プロパティー
      設定する値
      説明
      state
      enabled または disabled
      IPv6 ネットワークの状態は、デフォルトで enabled になっています。静的 IP アドレスを有効にするには、この状態を有効に設定する必要があります。
      pending_static_ipaddress
      <ipv6_address>/ <subnet_mask_length_in_bits>
      このコマンドに続けて、デバイスに割り当てる静的 IPv6 アドレスおよびネットマスクのプロパティー値を入力します。IPv6 アドレスの例: fec0:a:8:b7:214:4fff:feca:5f7e/64
    2. 保留中の IPv6 静的ネットワークパラメータをコミットするには、次のように入力します。

      ‐>set /SP/network commitpending=true


    注 -  ネットワーク設定は、コミットされるまで、保留中とみなされます。サーバーに新しい静的 IP アドレスを割り当てると、サーバーとのアクティブな Oracle ILOM セッションがすべて終了します。Oracle ILOM にログインし直すには、新しく割り当てられた IP アドレスを使用して、新しいセッションを作成します。
  9. ネットワークテストツール (Ping および Ping6) を使用して、Oracle ILOM から IPv4 または IPv6 ネットワーク構成をテストします。

    詳細は、Test IPv4 or IPv6 Network Configuration From the Oracle ILOM CLIを参照してください。