クラスタファイルシステムは、ZFS、または UFS を使用しており、ブート時に自動的にマウントすることもできます。クラスタファイルシステムは、グローバルクラスタ内のノードからのみ認識できます。
ZFS プールの場合は、clustered プロパティーがプールのデータセットのアクセス可能性を決定します。clustered プロパティーが on に設定された状態でプールがインポートされた場合、そのプール内のすべてのファイルシステムデータセットがグローバルにマウントされ、すべてのクラスタノードから使用可能になります。clustered プロパティーの詳細は、zpool(8) のマニュアルページを参照してください。通常、ZFS クラスタファイルシステムをホストする ZFS プールは、プールのインポート時に clustered プロパティーを自動的に on に設定するデバイスグループによって管理されます。このため、これを手動で設定する必要はありません。
UFS クラスタファイルシステムの管理には特別な Oracle Solaris Cluster コマンドは必要ありません。UFS クラスタファイルシステムを管理するには、ほかの Oracle Solaris ファイルシステムを管理するときと同じように、Oracle Solaris の標準のファイルシステムコマンド (mount や newfs など) を使用します。クラスタファイルシステムをマウントするには、mount コマンドに –g オプションを指定します。