2.1 Oracle GoldenGateパラメータの概要

この項ではOracle GoldenGatパラメータについてモジュールおよび目的別に概説し、次のトピックを含みます。

トピック:

2.1.1 GLOBALSパラメータの概要

GLOBALSファイルは、特定のプロセス実行時パラメータではなく、Oracle GoldenGateインスタンス全体に関連するパラメータを保持します。

表2-1 すべてのGLOBALSパラメータ

パラメータ 説明

ALLOWOUTPUTDIR

ALLOWOUTPUTDIRでは、使用可能な出力証跡ディレクトリ(そのサブディレクトリを含む)を\u000bから指定します。

ALLOWNULLABLEKEYS | NOALLOWNULLABLEKEYS

ALLOWNULLABLEKEYSを使用してキー選択ロジックを変更し、Null値可能一意キーを選ばないようにします。

CACHEMGR

仮想メモリー・リソースを管理します。

CHARMAP

文字マッピング・ファイルが文字コード・ポイント・マッピングをオーバーライドするように指定します。

CHARSET

パラメータ・ファイルの読取り時にオペレーティング・システムのデフォルトのかわりに使用するプロセスのマルチバイト文字セットを指定します。

CHECKPOINTTABLE

デフォルトのチェックポイント表を指定します。

CREDENTIALSTORELOCATION

ログイン資格証明を格納するOracle GoldenGate資格証明ストアの場所を指定します。

CRYPTOENGINE

セキュリティ・プリミティブの実装を提供するために、OGGプロセスで使用する暗号化ライブラリを選択します。

MARKERTABLE デプロイメント内のOracle GoldenGateプロセスがウォレットからキーを取得するために使用するマスターキーの名前を制御します。

DDLTABLE

OracleのDDL同期をサポートするDDL履歴表の非デフォルト名を指定します。

ENABLE_HEARTBEAT_TABLE | DISABLE_HEARTBEAT_TABLE

ハートビート表の処理を有効にします。

ENABLEMONITORING

Oracle GoldenGate MonitorでのOracle GoldenGateインスタンスの表示および監視を有効化します。

EXCLUDEWILDCARDOBJECTSONLY

TABLEEXCLUDESCHEMAEXCLUDEまたはCATALOGEXCLUDEパラメータにワイルドカードが含まれる場合に、ワイルドカード指定されていないソース表を含めます。

GGSCHEMA

ハートビート表とOracleのDDL同期をサポートするデータベース・オブジェクトを含むスキーマ名を指定します。

HEARTBEATTABLE

ハートビート表の名前を指定します。

MARKERTABLE

OracleのDDL同期をサポートするDDLマーカー表の非デフォルト名を指定します。

MAXGROUPS

Oracle GoldenGateのインスタンスで実行可能なプロセス・グループの最大数を指定します。

MGRSERVNAME

Windowsサービスとしてインストールされている場合にManagerプロセス名を指定します。

NAMECCSID

SQLカタログのオブジェクト名がシステムと異なるCCSIDの場合にDB2 for i CCSIDを指定します。

NODUPMSGSUPPRESSION

重複する情報メッセージおよび警告メッセージの自動抑制を防止します。

OUTPUTFILEUMASK

Oracle GoldenGateプロセスがトレイル・ファイルおよび破棄ファイルの作成に使用できるumaskを指定します。

TRAILBYTEORDER

EXTFILERMTFILEEXTTRAILまたはRMTTRAILパラメータで作成されたファイルのバイト・オーダー(エンディアン)を指定します。

TRAIL_SEQLEN_6D | TRAIL_SEQLEN_9D

証跡ファイルの順序の長さを制御します。

UPREPORT

実行中のExtractおよびReplicatプロセスをManagerがレポートする間隔を決定します。これらのいずれかのプロセスが開始または停止するたびに、イベントが生成されます。

USE_TRAILDEFS | NO_USE_TRAILDEFS

証跡ファイルに表定義が全部含まれる場合、データ・ポンプ・プロセスとReplicatプロセスが表定義を取得する場所を制御します。

USEIPV4

Oracle GoldenGateでTCP/IP接続にIPv4を使用させます。

USEIPV6

Oracle GoldenGateでTCP/IP接続にIPv6を使用させます。

WALLETLOCATION

マスター・キー・ウォレットの場所を指定します。

XAGENABLE

GoldenGateインスタンスがOracle Grid Infrastructure Bundled Agents (XAG)の管理対象である場合に、引き続きGGSCIを使用してManagerを起動および停止できるようにする、Oracle GoldenGateのOracle Clusterwareとの透過的な統合機能を有効にします。

2.1.2 ExtractとReplicatに共通のパラメータの概要

これらのパラメータは、ExtractおよびReplicatプロセスの両方で使用できます。

パラメータ 説明

ALLOCFILES

NUMFILESパラメータで指定されている初期メモリー割当てに到達した後に割り当てる追加のメモリー構造体数を制御します。

CHARSET

パラメータ・ファイルの読取り時にオペレーティング・システムのデフォルトのかわりに使用するプロセスのマルチバイト文字セットを指定します。

CHECKPARAMS

パラメータ・ファイルの構文を検証します。

COMMENT | --

パラメータ・ファイルのコメントを示します。

GETENV

SETENVパラメータで設定された変数を取得します。

OBEY

異なるパラメータ・ファイルに含まれているパラメータ文を処理します。

SETENV

GGSCIインタフェース内からUNIX環境変数の値を指定します。

TRACETABLE | NOTRACETABLE

Replicatがターゲット・データベースを更新するたびにレコードを追加するトレース表を指定します。Replicatによって生成されたデータベース変更をExtractに無視させます。Oracleの双方向レプリケーションをサポートします。

USERID | NOUSERID

データベース接続情報を指定します。

USERIDALIAS

資格証明ストアが使用中の場合のデータベース接続情報を指定します。

ExtractとReplicatに共通のパラメータ: データの選択、変換およびマッピング。

パラメータ 説明

ALLOWDUPTARGETMAP | NOALLOWDUPTARGETMAP

パラメータ・ファイル内でソースとターゲットが同一のMAP文を複数回使用することを許可します。

ASCIITOEBCDIC

UNIXシステム・サービスを実行するz/OSシステムのDB2用にASCIIテキストをEBCDICに変換します。

CATALOGEXCLUDE

ワイルドカード指定から特定のソース・コンテナまたはカタログを除外します。

COLMATCH

グローバル列マッピング・ルールを作成します。

DDL

DDL操作の取得を有効化およびフィルタします。

DDLSUBST

DDL処理で文字列を置き換えます。

GETDELETES | IGNOREDELETES

削除操作の抽出を制御します。

GETINSERTS | IGNOREINSERTS

挿入操作の抽出を制御します。

GETTRUNCATES | IGNORETRUNCATES

切捨て文の抽出を制御します。

GETUPDATEAFTERS | IGNOREUPDATEAFTERS

アフター・イメージの抽出を制御します。

GETUPDATEBEFORES | IGNOREUPDATEBEFORES

ビフォア・イメージの抽出を制御します。

GETUPDATES | IGNOREUPDATES

更新操作の抽出を制御します。

NAMECCSID

SQLカタログのオブジェクト名がシステムと異なるCCSIDの場合にDB2 for i CCSIDを指定します。

PROCEDURE

プロシージャ・レプリケーションの際に含めるプロシージャ・コールの機能グループまたは除外する機能グループを指定します。

REPLACEBADCHAR

無効な文字値を別の値に置き換えます。

SCHEMAEXCLUDE

ワイルドカード指定から特定のソース・スキーマを除外します。

SOURCEDEFS

DEFGENユーティリティによって作成されたソース・データ定義を含むファイルを指定します。

SOURCECATALOG

後続のすべてのTABLEまたはMAP文のデフォルト・コンテナまたはカタログを指定します。

TRIMSPACES | NOTRIMSPACES

CHAR列をVARCHAR列にマッピングする際に、末尾の空白を切り捨てるかどうかを制御します。

VARWIDTHNCHAR | NOVARWIDTHNCHAR

NCHAR列の長さ情報をトレイルに書き込むかどうかを制御します。

ExtractとReplicatに共通のパラメータ: カスタム処理。

パラメータ 説明

CUSEREXIT

処理中にユーザー・イグジット・ルーチンを起動します。

INCLUDE

マクロ・ライブラリを起動します。

MACRO

Oracle GoldenGateマクロを定義します。

MACROCHAR

デフォルトの#以外のマクロ文字を定義します。

SQLEXEC

Extract処理中にストアド・プロシージャまたは問合せを実行します。

PTKCAPTUREPROCSTATS

PTKモニタリングのプロセスとスレッド統計のキャプチャを有効にします。

PTKMONITORFREQUENCY

収集のPTKモニタリング頻度間隔を設定します。

ExtractとReplicatに共通のパラメータ: レポート。

パラメータ 説明

CMDTRACE

レポート・ファイルにマクロ展開ステップを表示します。

LIST | NOLIST

レポート・ファイルにマクロのリストを表示するかどうかを制御します。

REPORT

統計レポートをスケジュールします。

STATOPTIONS

統計表示に含める情報を指定します。

REPORTCOUNT

処理されたレコード数をレポートします。

TRACE | TRACE2

プロセスのボトルネックの把握に役立つ処理情報を表示します。

ExtractとReplicatに共通のパラメータ: チューニング。

パラメータ 説明

ALLOCFILES

NUMFILESの値に到達した後に割り当てる増分メモリー構造体数を制御します。

CACHEMGR

仮想メモリー・リソースを管理します。

CHECKPOINTSECS

プロセスのチェックポイント書込み頻度を制御します。

DBOPTIONS

データベース・オプションを指定します。

DDLOPTIONS

DDL処理オプションを指定します。

EOFDELAY | EOFDELAYCSECS

プロセスがデータ・ソース内で処理する新しいデータを探すまでの待機時間を指定します。

FUNCTIONSTACKSIZE

Oracle GoldenGateファンクションの処理に使用するメモリー・スタックのサイズを制御します。

NUMFILES

Oracle GoldenGateが処理する表に関する情報を格納する専用メモリーの初期割当てを制御します。

ExtractとReplicatに共通のパラメータ: エラー処理。

パラメータ 説明

DDLERROR

DDL抽出のエラー処理を制御します。

DISCARDFILE | NODISCARDFILE

処理できなかったレコードを記録します。

ExtractとReplicatに共通のパラメータ: メンテナンス。

パラメータ 説明

DISCARDROLLOVER

新しい破棄ファイルを作成する頻度を制御します。

ExtractおよびReplicat用PURGEOLDEXTRACTS

古いトレイル・ファイルをパージします。

REPORTROLLOVER

新しいレポート・ファイルをいつ作成するか指定します。

2.1.3 Extractパラメータの概要

Extractプロセスは、構成パラメータに応じて完全なデータ・レコードまたはトランザクション・データの変更をキャプチャした後、ターゲット表に適用されるかロード・ユーティリティなどの別のプロセスによって処理されるデータをターゲット・システムに送信します。

表2-2 Extractパラメータ: 一般

パラメータ 説明

ABORTDISCARDRECS

破棄されたレコードの数の後Extractが中止するよう制御します。

RECOVERYOPTIONS

Extractプロセスのリカバリ・モードを制御します。

SOURCEDB

ログイン情報の一部としてデータ・ソースを指定します。

TCPSOURCETIMER | NOTCPSOURCETIMER

送信元および送信先システムの時間が異なるときに、送信されるレコードを送信先システムのタイムスタンプにあわせて調整します。

UPDATERECORDFORMAT

ビフォア・イメージとアフター・イメージの格納先を1つのトレイル・レコードにするか2つのトレイル・レコードにするかを制御します。

表2-3 Extractパラメータ: 処理方法

パラメータ 説明

EXTRACT

Extractグループをオンライン・プロセスとして定義します。

GETAPPLOPS | IGNOREAPPLOPS

Replicat以外のすべてのプロセスの操作をトレイルまたはファイルに書き込むかどうかを制御します。

GETREPLICATES | IGNOREREPLICATES

レプリケートされた操作を、同じシステム上で動作しているExtractに取得させるかどうかを制御します。

RMTTASK

リモート・システムに処理タスクを作成します。

SOURCEISTABLE

ソース表からレコード全体を抽出します。

VAM

Teradata Access Module (TAM)を使用してExtractプロセスにトランザクション・データを提供することを示します。

表2-4 Extractパラメータ: データの選択、変換およびマッピング

パラメータ 説明

COMPRESSDELETES | NOCOMPRESSDELETES

Oracle GoldenGateが削除操作のときにトレイルにキーのみを書き込むかすべての列を書き込むかを制御します。

COMPRESSUPDATES | NOCOMPRESSUPDATES

更新操作のときに主キー列および変更された列のみを書き込みます。

EXCLUDEHIDDENCOLUMNS このパラメータでは、自動CDRを使用して作成したタイムスタンプ列を含むすべてのOracle Databaseの非表示列が無効になります。

EXCLUDETAG

トレイル・ファイルから除外するようにReplicatまたはデータ・ポンプの変更を指定します。

FETCHOPTIONS

Oracle GoldenGateのデータ・フェッチ方法を制御します。

LOGALLSUPCOLS

競合の検出および解決と、統合Replicatをサポートするために必要な列を記録します。

SEQUENCE

同期する順序を指定します。

TABLE | MAP

抽出する表を指定し、列マッピングおよび変換を制御します。

TABLEEXCLUDE

抽出プロセスからソース表を除外します。

TARGETDEFS

NonStopプラットフォーム上のターゲット・データベースのターゲット表定義を含むファイルを指定します。

TRAILCHARSETASCII

ASCIIとEBCDICの両方の表がある場合、z/OSのDB2から取得されたデータに対してASCII文字セットを指定します。

TRAILCHARSETEBCDIC

ASCIIとEBCDICの両方の表がある場合、z/OSのDB2から取得されたデータに対してEBCDIC文字セットを指定します。

表2-5 Extractパラメータ: データ・ルーティング

パラメータ 説明

EXTFILE

ローカル・システム上に、抽出されたデータを書き込む抽出ファイルを指定します。

EXTTRAIL

ローカル・システム上に、抽出されたデータを書き込むトレイルを指定します。

RMTFILE

リモート・システム上に、抽出されたデータを書き込む抽出ファイルを指定します。

RMTHOST

ターゲット・システムおよびManagerポート番号を指定します。

RMTTRAIL

リモート・システム上に、抽出されたデータを書き込むトレイルを指定します。

表2-6 Extractパラメータ: チューニング

パラメータ 説明

BR

ExtractのBounded Recovery機能を制御します。

CACHEMGR

仮想メモリー・キャッシュ・マネージャを制御します。

FLUSHSECS | FLUSHCSECS

レコード・データがトレイルに書き込まれるまでバッファに保持される時間を指定します。

LOBMEMORY

LOBを含むトランザクションのキャッシングに使用できるメモリーおよび一時ディスク領域の量を制御します。

RMTHOSTOPTIONS

パッシブExtractグループが使用するTCP/IP接続のホスト情報以外の接続属性を指定します。

THREADOPTIONS

ExtractのOracle Real Application Cluster環境での動作方法を制御します。

TRANLOGOPTIONS

取得処理オプションを指定します。

TRANSMEMORY

コミットされていないトランザクション・データのキャッシングに使用できるメモリーおよび一時ディスク領域の量を制御します。

WARNLONGTRANS

長時間に及ぶトランザクションを定義し、これらのトランザクションを確認およびレポートする間隔を制御します。

表2-7 Extractパラメータ: メンテナンス

パラメータ 説明

ROLLOVER

トレイル・ファイルをエージングする方法を指定します。

表2-8 Extractパラメータ: セキュリティ

パラメータ 説明

DECRYPTTRAIL

Extractがデータ・ポンプとして使用され、データに対して処理を実行する必要がある場合、データを復号化するために必要です。

ENCRYPTTRAIL | NOENCRYPTTRAIL

トレイルまたは抽出ファイルのデータの暗号化を制御化します。

2.1.4 Replicatパラメータの概要

Replicatプロセスは、Extractプロセスによって抽出されたデータを読み取り、このデータをターゲット表に適用するか、ロード・ユーティリティなどの他のアプリケーションがこのデータを使用できるように準備を整えます。

パラメータ 説明

TARGETDB

ログイン情報の一部としてデータ・ソースを指定します。

HAVEUDTWITHNCHAR

処理対象のレコードがNCHAR/NVARCHAR2属性を持つユーザー定義型である場合、データ損失を防止するためにReplicatがUTF-8で接続するようにします。

Replicatパラメータ: 処理方法。

パラメータ 説明

BEGIN

Replicat処理の開始位置を指定します。SPECIALRUNを指定するときに指定する必要があります。

BULKLOAD

Oracle SQL*Loaderユーティリティのインタフェースに直接データをロードします。

END

Replicat処理の停止位置を指定します。SPECIALRUNを使用するときに指定する必要があります。

unresolvable-reference.html

データベース・ロード・ユーティリティと互換性のある実行ファイルと制御ファイルを生成します。

REPLICAT

オンライン変更同期を行うReplicatグループを指定します。

SPECIALRUN

実行間でチェックポイントを必要としないワンタイム処理タスクで使用します。

Replicatパラメータ: データの選択、変換およびマッピング

パラメータ 説明

DBOPTIONS

データベース・オプションを指定します。これはグローバル・パラメータで、パラメータ・ファイル内のすべてのTABLEまたはMAP文に適用されます。一部のDBOPTIONSオプションは、ExtractまたはReplicatのみに適用されます。

ALLOWNOOPUPDATES | NOALLOWNOOPUPDATES

Replicatがno-op操作に対応する方法を制御します。no-op操作は、ターゲット表では無効な操作です。

APPLYNOOPUPDATES | NOAPPLYNOOPUPDATES

SET句およびWHERE句の両方ですべての列を使用して、no-op更新を適用させます。

APPLY_PARALLELISM

アプライアの数を構成します。これは変更を適用するために使用されるターゲット・データベースの接続の数を制御します。デフォルト値は4です。

ASSUMETARGETDEFS

ソース表とターゲット表が同一の列構造を持つとみなします。

INSERTALLRECORDS

レコードに対する各変更操作を、新しいレコードとしてターゲット表に挿入します。

INSERTDELETES | NOINSERTDELETES

削除を挿入に変換します。

INSERTMISSINGUPDATES | NOINSERTMISSINGUPDATES

ターゲット行が存在しない場合に、更新を挿入に変換します。

INSERTUPDATES | NOINSERTUPDATES

更新を挿入に変換します。

TABLE | MAP

1つ以上のソース表およびターゲット表の関係を指定し、列マッピングおよび変換を制御します。

MAPEXCLUDE

MAP文でワイルドカードで指定されているソース表を処理から除外します。

MAP_PARALLELISM

マッパーの数を構成します。これは証跡ファイルを読み取るために使用されるスレッドの数を制御します。最小値は1、最大値は100、デフォルトは2です。

MAX_PARALLELISM、MIN_PARALLELISM

APPLY_PARALLELISMは自動的にチューニングされます。最小値と最大値を設定して、Replicatが並列化を自動的に調整する範囲を定義できます。デフォルト値はありません。APPLY_PARALLELISMと同時に使用しないでください。

PRESERVETARGETTIMEZONE

デフォルトのReplicatセッション・タイムゾーンをオーバーライドします。

REPLACEBADNUM

数字列をマップするときに検出される無効な数字データのグローバル代替値を指定します。

SOURCECHARSET

ソース文字セットをターゲット文字セットに変換するかどうかを制御します。

SOURCETIMEZONE

Replicatがセッション・タイムゾーンとして使用するソース・データベースのタイムゾーンを指定します。

SPACESTONULL | NOSPACESTONULL

空白のみを含むターゲット列をNULLに変換するかどうかを制御します。

Replicat用TABLE

行がフィルタ基準を満たしたときにイベント・アクションの対象にする1つまたは複数の表を指定します。

TRAILCHARSET

トレイルのバージョンが古く、ソース文字セットが格納されない場合、またはトレイルに格納されている文字セットより優先させる場合、ソース・データの文字セットを指定します。

UPDATEINSERTS | NOUPDATEINSERTS

パラメータ・ファイル内でこのパラメータ以降のすべてのMAP文の挿入操作を更新操作に変換します。

UPDATEDELETES | NOUPDATEDELETES

削除を更新に変換します。

USEDEDICATEDCOORDINATIONTHREAD

Replicatが調整モードの場合に、バリア・トランザクションの専用スレッドを指定します。

Replicatパラメータ: データ・ルーティング。

パラメータ 説明

EXTFILE

レプリケートするデータを含むローカル・システム上の抽出ファイル名を定義します。ワンタイム処理で使用します。

EXTTRAIL

レプリケートするデータを含むトレイルを定義します。ワンタイム処理で使用します。

Replicatパラメータ: エラー処理およびレポート。

パラメータ 説明

HANDLECOLLISIONS | NOHANDLECOLLISIONS

重複レコードおよび不明レコードのエラーを処理します。

HANDLETPKUPDATE

一時主キー更新のレプリケートに関連する制約エラーを防止します。

OVERRIDEDUPS | NOOVERRIDEDUPS

重複レコード・エラーが発生するたびに、既存のターゲット・レコードをレプリケートされた挿入レコードで上書きします。

RESTARTCOLLISIONS | NORESTARTCOLLISIONS

競合のためにOracle GoldenGateが異常終了した後に、ReplicatがHANDLECOLLISIONSロジックを適用するかどうかを制御します。

REPERROR

Replicatがデータベース・エラーに対応する方法を決定します。

REPFETCHEDCOLOPTIONS

データベースからのフェッチを必要とする操作に対するReplicatのレスポンス方法を決定します。

SHOWSYNTAX

ReplicatのSQL文をレポート・ファイルに出力します。

SQLDUPERR

重複レコードを示すデータベース・エラー番号を指定します。OVERRIDEDUPSとともに使用します。

WARNRATE

データベース・エラーをレポートする頻度を指定します。

Replicatパラメータ: チューニング。

パラメータ 説明

BATCHSQL

同様のSQL文を配列にまとめ、より高速に適用することによって、Replicat処理のスループットを向上させます。

COORDSTATINTERVAL

コーディネータ・スレッドが統計の適用スレッドにリクエストを送信する間隔。

COORDTIMER

コーディネータ・スレッドが適用スレッドの開始を待機する時間。

CHUNK_SIZE

並列Replicatで、どの程度の大きさのトランザクションを大きいトランザクションとみなすかを制御します。並列Replicatは、このサイズより大きいトランザクションを検出すると、そのトランザクションをシリアライズするためにパフォーマンスが低下します。ただし、この値を大きくすると、並列Replicatによって消費されるメモリーも増加します。

COMMIT_SERIALIZATION

FULL直列化モードのコミットを有効にし、証跡の順序でトランザクションを強制的にコミットします。

DEFERAPPLYINTERVAL

レプリケートされた操作をターゲット・データベースに適用するまでReplicatが待機する時間を指定します。

GROUPTRANSOPS

1つのReplicatトランザクションにグループ化されるレコード数を制御します。

INSERTAPPEND | NOINSERTAPPEND

INSERT操作をOracleターゲット表に適用するときに、ReplicatがAPPENDヒントを使用するかどうかを制御します。

LOOK_AHEAD_TRANSACTIONS

トランザクションをバッチ化するときに、スケジューラがどの程度先まで対象にするかを制御します。デフォルト値は10000です。

MAXDISCARDRECS

破棄ファイルにレポートする破棄レコード数を制限します。

MAXSQLSTATEMENTS

Replicatが使用できる準備済SQL文の数を制御します。

MAXTRANSOPS

大きなソース・トランザクションをターゲット・システム上で小さなトランザクションに分割します。

NUMFILES

Oracle GoldenGateが処理する表に関する情報を格納する専用メモリーの初期割当てを制御します。

SPLIT_TRANS_REC

大きなトランザクションを指定のサイズのピースに分割して、パラレルに適用するように指定します。ピース間の依存関係は保持されます。デフォルトでは無効です。

TRANSACTIONTIMEOUT

Replicatが、オープンしているターゲット・トランザクションのコミット、およびソース・トランザクション全体の適用準備ができるまで保持しているターゲット・トランザクション内の未完了のソース・トランザクションのロールバックを実行するまで待機する時間を指定します。

2.1.5 ワイルドカード除外パラメータの概要

表2-9 ワイルドカード除外パラメータ

パラメータ 説明

EXCLUDEWILDCARDOBJECTSONLY

除外パラメータにワイルドカードが含まれる場合に、TABLEまたはMAPパラメータに指定された、ワイルドカード指定されていないソース・オブジェクトを含めるようにします(そうしない場合、そのオブジェクトは除外されます)。

MAPEXCLUDE

MAP文からソース・オブジェクトを除外します。

TABLEEXCLUDE

TABLE文からソース・オブジェクトを除外します。

CATALOGEXCLUDE

TABLEまたはMAP文でワイルドカードを使用してコンテナまたはカタログ名が指定されている場合に、Oracle GoldenGate構成から特定のソース・コンテナまたはカタログのソース・オブジェクトを除外します。

SCHEMAEXCLUDE

TABLEまたはMAP文で所有者を指定するためにワイルドカードが使用されている場合に、Oracle GoldenGate構成から特定のソース所有者(スキーマなど)によって所有されるソース・オブジェクトを除外します。

2.1.6 DEFGENパラメータの概要

DEFGENでは、ソース表またはターゲット表のデータ定義を含むファイルを作成します。データ定義は、ソース表とターゲット表が異なる定義を持つ場合、またはデータベースのタイプが異なる場合に必要です。

表2-10 すべてのDEFGENパラメータ

パラメータ 説明

CATALOGEXCLUDE

ワイルドカード指定から特定のソース・コンテナまたはカタログを除外します。

CHARSET

パラメータ・ファイルの読取り時にオペレーティング・システムのデフォルトのかわりに使用するプロセスのマルチバイト文字セットを指定します。

DEFSFILE

DEFGENが定義を書き込むファイルの名前を指定します。

NAMECCSID

SQLカタログのオブジェクト名がシステムと異なるCCSIDの場合にDB2 for i CCSIDを指定します。

NOCATALOG

コンテナまたはカタログ名をメタデータに含めないようにします。

SCHEMAEXCLUDE

ワイルドカード指定から特定のソース・スキーマを除外します。

SOURCEDB

ログイン情報の一部としてデータ・ソースを指定します。

TABLE for DEFGEN

定義を取得する表を指定します。

USERIDALIAS

データベース接続情報を指定します。

2.1.7 DDLパラメータの概要

これらのパラメータは、Oracle GoldenGateのDDLサポートを制御します。DDLサポートには他のパラメータが必要な場合がありますが、ここに示すものは特にDDL機能を処理します。

表2-11 すべてのDDLパラメータ

パラメータ 説明

DDL

DDLサポートを有効化し、DDLをフィルタします。

DDLERROR

DDLレプリケーション中に発生するエラーを処理します。

DDLOPTIONS

フィルタリングおよび文字列置換以外のDDLレプリケーションを構成します。

DDLSUBST

DDL操作で文字列の置換えを有効化します。

DDLTABLE

DDL履歴表の代替名を指定します。

GGSCHEMA

DDLレプリケーションをサポートするオブジェクトを含むスキーマ名を指定します。

PURGEDDLHISTORY | PURGEDDLHISTORYALT

DDL履歴表のサイズを制御します。

PURGEMARKERHISTORY

DDLマーカー表のサイズを制御します。