Oracle® Solaris 11.2 システムのインストール

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更新: 2014 年 7 月
 
 

インストールサービスとクライアント固有のインストール手順の関連付け

カスタム AI マニフェストと特定のインストールサービスを関連付けるには、installadm create-manifest コマンドを使用します。インストールサービスに派生マニフェストスクリプトを追加することもできます。各インストールサービスに、複数の AI マニフェストまたは派生マニフェストスクリプトを関連付けることができます。特定のサービスのデフォルトマニフェストとして構成されていないすべてのマニフェストまたはスクリプトにはクライアント条件が定義されるため、各クライアントに対して正しい手順が使用されます。

次のすべての例を使用する前に、まず AI マニフェストを作成する必要があります。AI マニフェストの作成手順については、Chapter 10, クライアントシステムのプロビジョニングを参照してください。

コマンドの構文は次のようになります。

installadm create-manifest -n service -f filename
service

マニフェストまたは派生マニフェストスクリプトに関連付けられるサービスを指定します。

filename

サービスに関連付けるマニフェストまたは派生マニフェストスクリプトのパスを識別します。

使用例 8-16  マニフェストとクライアント条件の関連付け

次の例は、manifest-sparc-ent.xml マニフェストを solaris11_2-sparc インストールサービスに追加します。–c オプションは、このインストールサービスを使用していて M5000 または M4000 サーバーとして識別されるクライアントに、manifest-sparc-ent.xml のインストール手順が割り当てられるように指定します。–m オプションは、マニフェストの AI インスタンス名を sparc-ent に設定します。

# installadm create-manifest -n solaris11_2-sparc -f ./manifest-sparc-ent.xml \
-m sparc-ent -c platform="SUNW,SPARC-Enterprise"
使用例 8-17  スクリプトとクライアント条件の関連付け

次の例は、manifest-sparc-ent.xml マニフェストを solaris11_2-sparc インストールサービスに追加します。クライアント条件は criteria-sparc-ent.xml ファイルで定義されます。

# installadm create-manifest -n solaris11_2-sparc -f ./manifest-sparc-ent.xml \
-m sparc-ent -C ./criteria-sparc-ent.xml

criteria-sparc-ent.xml ファイルの内容は、次のとおりです。

<ai_criteria_manifest>
    <ai_criteria name="platform">
        <value>SUNW,SPARC-Enterprise</value>
    </ai_criteria>
</ai_criteria_manifest>
使用例 8-18  インストールサービスのデフォルトマニフェストの作成

この例では、–d オプションを使用して、指定されたマニフェストまたはスクリプトをこのサービスの新しいデフォルトに指定します。マニフェストに関連付けられたすべてのクライアント条件は保管されますが、このマニフェストまたはスクリプトがデフォルトである間は無視されます。

# installadm create-manifest -n solaris11_2-sparc -f ./manifest-sparc-ent.xml -d