Oracle® Solaris 11.2 システムのインストール

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更新: 2014 年 7 月
 
 

Oracle Configuration Manager の操作

この章では、Oracle Configuration Manager の概要に加えて、Oracle Solaris リリースを実行しているシステム上でこのサービスを使用する手順について説明します。

Oracle Configuration Manager の概要

Oracle Configuration Manager は、システムの構成情報を収集し、それを Oracle リポジトリにアップロードするために使用します。この情報のコレクタは、サーバー上のすべての製品に関する情報を収集する中央コレクタとして構成することも、個々の収集サイト内の情報を収集するように構成することもできます。詳細は、Oracle Configuration Manager の中央コレクタについてを参照してください。

    顧客サポート担当者はこの情報を利用して、より適切なサービスを提供できます。Oracle Configuration Manager を使用する利点のいくつかを次に示します。

  • サポート問題の解決時間を短縮します

  • 予防的な問題回避を実現します

  • ベストプラクティスや Oracle ナレッジベースへのアクセスが向上します

  • 顧客のビジネスニーズへの理解を高め、一貫した対応とサービスを提供します

Oracle Configuration Manager は、接続または切断のいずれかのモードで実行できます。切断モードは、システムがインターネットに接続しておらず、Oracle Support Hub を構成できない場合にのみ必要です。このモードでは、構成情報を手動で収集し、サービスリクエストのために Oracle に情報をアップロードできます。

    接続モードでは、次のような複数のネットワーク構成で Oracle Configuration Manager を実行できます。

  • システムをインターネットに直接接続できます。

  • プロキシサーバー経由でシステムをインターネットに接続できます。

  • システムはインターネットに直接アクセスできませんが、Oracle Support Hub 経由でインターネットに接続するイントラネットプロキシサーバーにアクセスできます。

  • システムはインターネットに直接アクセスできませんが、プロキシサーバー経由でインターネットに接続する Oracle Support Hub にアクセスできます。

Oracle Configuration Manager の設定および構成の詳細は、『Oracle Configuration Manager インストレーションおよび管理ガイド』を参照してください。このドキュメントの残りでは、Oracle Configuration Manager に関連する Oracle Solaris タスクに焦点を当てます。


注 - プロキシまたは Oracle Support Hub を使用するように Oracle Configuration Manager を構成するには、configCCR コマンドを対話型モードで実行する必要があります。詳細は、「Oracle Support Hub」を参照してください。

Oracle Solaris 11 のインストール中、ソフトウェアは Oracle リポジトリへの匿名接続を設定しようとします。成功した場合は、情報の提供を一切求められることなく、この接続によりインストールプロセスを進めることができます。可能であれば、登録またはネットワーク構成の変更は、システムが完全にインストールされたあとで行うようにしてください。匿名で読み込まれたデータはどの組織にも結び付けられません。ソフトウェアが Oracle リポジトリに接続できなかった場合は、システムを手動で登録してから、Oracle Configuration Manager サービスを有効化できます。

Oracle Configuration Manager の中央コレクタについて

    Oracle Solaris オペレーティングシステムの一部としてインストールされた Oracle Configuration Manager コレクタは、中央コレクタとして構成され、指定されます。Oracle Configuration Manager コレクタの利点 (パーソナライズされたサポートエクスペリエンス、サポート問題の迅速な解決、予防的な問題回避など) を得るには、個々の Oracle インストールの構成データを収集してアップロードする必要があります。これは、通常、Oracle ホームにインストールされたコレクタのタスクです。しかし、Oracle ホームのコレクタが構成されていない場合や、切断されたままになっている場合もあります。中央コレクタの目的は、これらの Oracle ホームを収集し、それらを独自の My Oracle Support (MOS) 資格でアップロードすることです。中央コレクタには次のような特徴があります。

  • 中央コレクタは次を収集します。

    • 自身が配置されている Oracle ホーム

    • 構成済みのコレクタが存在しないホスト上の Oracle ホーム

    • コレクタが切断モードになっている Oracle ホーム

    • コレクタが登録を認証している Oracle ホーム

    Oracle ホームのコレクタが ORACLE_CONFIG_HOME の指定を使用して構成されている場合、中央コレクタはそのホームを収集しません。

  • コレクタインストールを中央コレクタとして指定するには、root の役割を使用して、setupCCR および configCCR コマンドに –c オプションを指定します。その後、–c オプションを指定せずに configCCR コマンドを実行すると、コレクタから中央コレクタの指定が破棄されます。–c オプションを指定して setupCCR および configCCR コマンドを実行すると、コレクタが中央コレクタとして指定されます。Oracle Solaris オペレーティングシステムの一部としてインストールされたコレクタは、root アクセス権を使用してインストールされるため、ホストの中央コレクタとして動作します。

  • Oracle Universal Installer の中央インベントリは、中央コレクタが収集する Oracle ホームの候補のセットを取得するソースです。中央インベントリは、ドキュメントで説明されているように、インストーラによって検索されます。Oracle Solaris オペレーティングシステムのインストーラ中央インベントリポインタのデフォルトの場所は、/var/opt/oracle/oraInst.loc です。Oracle インストールのインベントリを別の場所に配置するように選択すると、中央インベントリはそれを検索および収集できません。

  • このリリースでは、Oracle Solaris OS の構成情報のほかに、Oracle WebLogic を使用する Oracle Database および Oracle Fusion Middleware ベースの製品のみが中央コレクタによって収集されます。

  • 中央コレクタが Oracle ホームから収集した構成データはすべて、中央コレクタの My Oracle Support 資格を使用してアップロードされます。

Oracle Configuration Manager の管理 (タスク)

次のタスクマップには、Oracle Solaris システム上での Oracle Configuration Manager の使用に関連する複数の手順が含まれています。

タスク
説明
手順の参照先
Oracle Configuration Manager サービスを有効にします。
構成変更を行なったあとで、Oracle Configuration Manager サービスを有効にします。
Oracle Configuration Manager サービスを無効にします。
重大な構成変更を行う前に、Oracle Configuration Manager サービスを無効にします。
システムを Oracle リポジトリに手動で登録します。
登録資格を変更します。
データ収集時間を変更します。
データ収集の頻度と時間を再設定します。