このセクションの例は、AI サーバー上でサービスを構成するための主な手順を示しています。この事例では、もっとも簡単なサービス構成から開始して、より高度な構成に発展させています。インストールサービスを作成するためのほとんどの構成手順はオプションであり、使用するかどうかは環境によって異なります。
図 7-2 1 つのアーキテクチャーと 1 つの OS をサポートする AI サーバー
使用例 7-1 1 つのアーキテクチャーと 1 つの OS をサポートする AI サーバーこの例では、1 つの OS を使用する 1 つのクライアントアーキテクチャーのみをサポートするように AI サーバーを構成しています。この環境を作成するには、次の手順に従います。
AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。
インストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。
この例では、デフォルトの AI マニフェストを持つインストールサービスが AI サーバーに含まれています。インストールの完了後にクライアントがブートすると、システム構成プロファイルが構成されていないため、対話型ツールによってシステム構成情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。その他の構成手順は手動で行う必要があります。システム構成プロファイルを追加して、システム構成の手順を自動化することができます。
図 7-3 2 つのアーキテクチャーをサポートする AI サーバー
使用例 7-2 2 つのアーキテクチャーをサポートする AI サーバーこの例では、2 つのクライアントアーキテクチャーをサポートするように AI サーバーを構成しています。この環境を作成するには、次の手順に従います。
AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。
x86 クライアント用のインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。
SPARC クライアント用のインストールサービスを作成します。
この例では、AI サーバーに 2 つのインストールサービス (クライアントアーキテクチャーごとに 1 つ) が含まれています。各サービスには、デフォルトのマニフェストが含まれています。インストールの完了後にクライアントがブートすると、システム構成プロファイルが構成されていないため、対話型ツールによってシステム構成情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。その他の構成手順は手動で行う必要があります。プロファイルを追加して、システム構成の手順を自動化することができます。
図 7-4 1 つのアーキテクチャーと 2 つのディスクレイアウトをサポートする AI サーバー
使用例 7-3 1 つのアーキテクチャーと 2 つのディスク構成をサポートする AI サーバーこの例では、1 つのクライアントアーキテクチャーおよびクライアントの 2 つのディスクレイアウト構成のみをサポートするように AI サーバーを構成しています。この環境を作成するには、次の手順に従います。
AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。
クライアントのインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。
2 番目のディスクレイアウトの AI マニフェストを作成します。Chapter 10, クライアントシステムのプロビジョニングを参照してください。
2 番目のマニフェストをインストールサービスに関連付けます。インストールサービスとクライアント固有のインストール手順の関連付けを参照してください。
この例では、2 つの AI マニフェストを持つ 1 つのインストールサービスが AI サーバーに含まれています。デフォルトのマニフェストには 1 つのディスクレイアウトが含まれています。2 番目のマニフェストには、2 番目のディスクレイアウトが含まれています。2 番目のマニフェストは、使用するクライアントを識別する条件に関連付けられています。ほかのすべてのクライアントは、デフォルトのマニフェストを使用します。インストールの完了後にクライアントがブートすると、システム構成プロファイルが構成されていないため、対話型ツールによってシステム構成情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。その他の構成手順は手動で行う必要があります。プロファイルを追加して、システム構成の手順を自動化することができます。
図 7-5 1 つのアーキテクチャーと 2 つのディスク構成をサポートする AI サーバー
使用例 7-4 1 つのアーキテクチャーと 2 つのタイムゾーンをサポートする AI サーバーこの例では、1 つのクライアントアーキテクチャー、およびタイムゾーンを設定する 2 つのシステム構成のみをサポートするように AI サーバーを構成しています。この環境を作成するには、次の手順に従います。
AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。
クライアントのインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。
1 つのタイムゾーンのシステム構成プロファイルを作成します。Chapter 11, クライアントシステムの構成を参照してください。
2 番目のタイムゾーンのシステム構成プロファイルを作成します。
両方のシステム構成プロファイルをインストールサービスに関連付けます。インストールサービスへのクライアント固有の構成手順の関連付けを参照してください。
この例では、デフォルトのマニフェスト、およびタイムゾーンに異なる値を設定する 2 つのプロファイルが含まれている 1 つのインストールサービスが AI サーバーに含まれています。各プロファイルは条件に関連付けられ、各プロファイルを使用するクライアントが識別されます。インストールの完了後にクライアントがブートされたら、システム構成プロファイルに含まれていないほかのすべての構成情報を手動で構成する必要があります。
図 7-6 1 つのアーキテクチャーと 2 つのリリースをサポートする AI サーバー
使用例 7-5 1 つのアーキテクチャーと 2 つのリリースをサポートする AI サーバーこの例では、1 つのクライアントアーキテクチャーと 2 つのバージョンの Oracle Solaris OS のみをサポートするように AI サーバーを構成しています。この環境を作成するには、次の手順に従います。
AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。
最初の OS 用のインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。
2 番目の OS の 2 番目のインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。
AI クライアントを定義して、クライアントを該当するサービスに関連付けます。サービスへのクライアントの関連付けを参照してください。
この例では、AI サーバーに 2 つのインストールサービスが含まれています。クライアントの定義によって、使用するクライアントとサービスが決まります。インストールの完了後にクライアントがブートすると、システム構成プロファイルが構成されていないため、対話型ツールによってシステム構成情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。その他の構成手順は手動で行う必要があります。プロファイルを追加して、システム構成の手順を自動化することができます。
図 7-7 1 つのアーキテクチャーと一部のクライアント用の追加の構成をサポートする AI サーバー
使用例 7-6 1 つのアーキテクチャーと一部のクライアント用の追加の構成をサポートする AI サーバーこの例では、クライアントアーキテクチャーは 1 つであるが、マニフェストまたはプロファイルでは行うことができない追加の構成が 1 つのタイプのクライアントで必要となる環境のみをサポートするように AI サーバーを構成しています。この環境を作成するには、次の手順を使用します。
AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。
クライアントのインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。
最初のブート時のスクリプトを作成します。Chapter 13, 初回ブート時のカスタムスクリプトの実行を参照してください。
初回ブートスクリプトが含まれているパッケージを作成して、そのパッケージをパッケージリポジトリに追加します。スクリプトとサービス用の IPS パッケージの作成を参照してください。
初回ブートパッケージが含まれている 2 番目のマニフェストを作成します。インストールサービスとクライアント固有のインストール手順の関連付けを参照してください。
2 番目のマニフェストをインストールサービスに関連付けます。インストールサービスとクライアント固有のインストール手順の関連付けを参照してください。
この例では、2 つのマニフェストを持つ 1 つのインストールサービスが AI サーバーに含まれています。2 番目のマニフェストには、初回ブートサービスパッケージをインストールするための手順が含まれています。初回ブートサービスパッケージは、クライアントが再起動されたときに初回ブートスクリプトを実行します。2 番目のマニフェストには条件が関連付けられて、使用するクライアントが識別されます。ほかのすべてのクライアントは、デフォルトのマニフェストを使用します。インストールの完了後にクライアントがブートされると、初回ブートスクリプトが実行されます。次に、システム構成プロファイルが構成されていないため、対話型ツールによってシステム構成情報の入力を求められます。その他の構成手順は手動で行う必要があります。プロファイルを追加して、システム構成の手順を自動化することができます。
図 7-8 多くの構成の変更をサポートする AI サーバー
使用例 7-7 多くの構成の変更をサポートする AI サーバーこの例では、1 つのアーキテクチャーと 2 つの構成をサポートするように AI サーバーを構成しています。最初の構成は非常に基本的です。2 番目の構成は、別のディスクレイアウトを選択する場合、および追加の構成を実行する場合に使用できます。両方の構成は同じシステム構成プロファイルを使用してタイムゾーンを構成します。この環境を作成するには、次の手順に従います。
AI サーバーを構成します。AI サーバーを設定する方法を参照してください。
クライアントのインストールサービスを作成します。インストールサービスの作成を参照してください。
最初のブート時のスクリプトを作成します。Chapter 13, 初回ブート時のカスタムスクリプトの実行を参照してください。
初回ブートスクリプトが含まれているパッケージを作成して、そのパッケージをパッケージリポジトリに追加します。スクリプトとサービス用の IPS パッケージの作成を参照してください。
2 番目のマニフェストを作成します。このマニフェストには、初回ブートパッケージが含まれていて、2 番目のディスクレイアウトを定義します。Chapter 10, クライアントシステムのプロビジョニングを参照してください。
2 番目のマニフェストをインストールサービスに関連付けます。インストールサービスとクライアント固有のインストール手順の関連付けを参照してください。
タイムゾーンを設定するシステム構成プロファイルを作成します。Chapter 11, クライアントシステムの構成を参照してください。
システム構成プロファイルをインストールサービスに関連付けます。インストールサービスへのクライアント固有の構成手順の関連付けを参照してください。
この例では、2 つのマニフェストを持つ 1 つのインストールサービスが AI サーバーに含まれています。2 番目のマニフェストには、2 番目のディスクレイアウトに関する情報、および初回ブートスクリプトが含まれている初回ブートサービスパッケージをインストールする手順が含まれています。初回ブートスクリプトは、クライアントがリブートされると実行されます。2 番目のマニフェストは、使用するクライアントを識別する条件に関連付けられています。ほかのすべてのクライアントは、デフォルトのマニフェストを使用します。どちらのマニフェストを使用するクライアントも、プロファイルに関連付けられている条件に従ってプロファイルも使用するように構成できます。インストールの完了後にクライアントがブートされると、初回ブートスクリプトが実行されます。システム構成プロファイルに含まれていない追加のすべての構成情報は、手動で構成する必要があります。