ネットワークインタフェースの構成
ネットワークを構成する有効なプロファイルを生成するには、sysconfig create-profile コマンドを network グループとともに使用します。このコマンドによって SCI ツールが開始され、インタフェースの構成に必要な情報の入力を求められます。
# sysconfig create-profile -g network -o sc_network.xml
svc:/network/install SMF サービスは、初期の物理ネットワークインタフェースを構成します。このサービスは、システム構成が行われないプロパティー値で最初は無効になっています。
注 -
インストールのターゲットが iSCSI デバイスである場合は、そのインストールのシステム構成プロファイルでそのネットワークインタフェースを構成しないでください。iSCSI ブートの場合は、iSCSI デバイスのネットワークインタフェースがクライアントのブートプロセスの早い段階で構成されます。その同じインタフェースを再度構成すると、インタフェースの network/install サービスが保守状態になります。
複数のネットワークインタフェースを構成するには、スクリプトにその構成を指定し、1 度だけ実行する SMF サービスを使用して初回ブート時にそのスクリプトを実行します。手順とスクリプトの例については、Chapter 13, 初回ブート時のカスタムスクリプトの実行を参照してください。
svc:/network/install サービスは、複数の IPv4 インタフェースと IPv6 インタフェースをサポートしています。また、任意で、これらのインタフェースが到達できるデフォルトルートをサポートしています。このサービスを使用すると、IPv4 インタフェースおよび IPv6 インタフェースを構成できます。このサービスは、それ自体のプロパティーおよび ipadm コマンドを使用してネットワークインタフェースを構成します。同様に、このサービスはそれ自体のプロパティーおよび route コマンドを使用してデフォルトルートを定義します。
静的なネットワーク構成の指定の例を参照してください。
install_ipv4_interface プロパティーグループでは 1 つのインタフェースのみを構成できますが、ipv4_interface プロパティーグループでは複数のインタフェースを構成できます。どちらの IPv4 プロパティーグループにも、次の表にリストされているプロパティーが含まれています。
表 11-6 IPv4 ネットワークインタフェースのプロパティーグループのプロパティー
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name
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astring
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required
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ネットワークインタフェースの名前。
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address_type
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astring
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required
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ipadm create-addr サブコマンドの –T オプションの構築に使用する値。有効な値は static または dhcp です。
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static_address
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net_address_v4
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optional
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static の address_type でのみ必要です。ipadm create_addr サブコマンドのローカルアドレスの構築に使用されます。
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dhcp_wait
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astring
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optional
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dhcp の address_type でのみ適用されます。このプロパティーを定義した場合は、ipadm create-addr サブコマンドの –w seconds (または forever) の部分の構築に使用されます。
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default_route
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net_address_v4
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optional
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route コマンドを使用したデフォルトルートの定義に使用されます。
# /usr/sbin/route \
-p add default default-route \
-ifp ifname
ifname の値は、name プロパティーのインタフェース名の部分です。
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install_ipv6_interface プロパティーグループでは 1 つのインタフェースのみを構成できますが、ipv6_interface プロパティーグループでは複数のインタフェースを構成できます。IPv6 インタフェースのプロパティーグループには、次の表にリストされているプロパティーが含まれています。
表 11-7 IPv6 ネットワークインタフェースのプロパティーグループのプロパティー
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name
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astring
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required
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ネットワークインタフェースの名前。
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address_type
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astring
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required
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ipadm create-addr サブコマンドの –T オプションの構築に使用する値。有効な値は static または addrconf です。
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static_address
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net_address_v6
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optional
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static の address_type でのみ必要です。ipadm create-addr サブコマンドのローカルアドレスの構築に使用されます。
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interface_id
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net_address_v6
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optional
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addrconf の address_type でのみ適用されます。ipadm create-addr サブコマンドの –i interface_id の部分の構築に使用されます。
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stateless
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astring
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optional
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addrconf の address_type でのみ適用されます。ipadm create-addr サブコマンドの –p stateless=yes|no の部分の構築に使用されます。
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stateful
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astring
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optional
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addrconf の address_type でのみ適用されます。ipadm create-addr サブコマンドの –p stateful=yes|no の部分の構築に使用されます。
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default_route
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net_address_v6
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optional
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route コマンドを使用したデフォルトルートの定義に使用されます。
# /usr/sbin/route \
-p add default default-route \
-ifp ifname
ifname の値は、name プロパティーのインタフェース名の部分です。
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