各クライアントでは、AI マニフェストを 1 つだけ使用してそのインストールを行います。次のアルゴリズムに従って、クライアントのための AI マニフェストが選択されます。
このインストールサービスに対してカスタム AI マニフェストが定義されていない場合は、デフォルトの AI マニフェストが使用されます。デフォルトの AI マニフェストは、どのクライアント条件にも関連付けられていません。デフォルトの AI マニフェストの例については、デフォルトの AI マニフェストを参照してください。
このインストールサービスに対してカスタム AI マニフェストが定義されているが、クライアントがどのカスタム AI マニフェストの条件にも一致しない場合、そのクライアントはデフォルトの AI マニフェストを使用します。
クライアントが、カスタム AI マニフェストに対して指定されている条件に一致する場合、クライアントはそのカスタムマニフェストを使用します。
クライアントの特性が複数の AI マニフェストの条件に一致する場合は、インストールのためのマニフェストを選択するために、Table 9–1 に示されている順序でクライアントの特性が評価されます。installadm ツールは、同じタイプの条件が重複していないことを確認します。詳細は、インストールサービスとクライアント固有のインストール手順の関連付けを参照してください。
重複しない複数の条件が、下記の表で指定されている順序で使用されます。たとえば、ある条件仕様がクライアントの MAC アドレスに一致し、別の条件仕様が同じクライアントの IP アドレスに一致した場合、選択の優先順位は mac の方が ipv4 より高いため、MAC アドレスの条件仕様に関連付けられたマニフェストが使用されます。
次の例では、2 つのカスタム AI マニフェストが同じインストールサービスに追加されています。これらのマニフェストに関連付けられたクライアント条件は示されているとおりです。sparc-ent.xml の AI マニフェストは、クライアントプラットフォームを指定する次の条件ファイルとともにサービスに追加されました。
<ai_criteria_manifest> <ai_criteria name="platform"> <value>SUNW,SPARC-Enterprise</value> </ai_criteria> </ai_criteria_manifest>
manifest_mac1.xml の AI マニフェストは、クライアントの MAC アドレスを指定する次の条件ファイルとともにサービスに追加されました。
<ai_criteria_manifest> <ai_criteria name="mac"> <value>00:14:4f:a7:65:70</value> </ai_criteria> </ai_criteria_manifest>
MAC アドレス 00:14:4f:a7:65:70 を持つ AI クライアントがインストールされている場合、そのクライアントには manifest_mac1.xml が割り当てられます。
AI クライアントが M4000 または M5000 の場合、sparc-ent.xml が割り当てられます。
AI クライアントがいずれの AI マニフェストの条件にも一致しない場合、インストールサービスのデフォルトマニフェストがクライアントに割り当てられます。