AI を使用するネットワークは、次のコンポーネントで構成されます。
AI クライアントにホスト情報を提供する DHCP サーバー。
クライアントにインストールするソフトウェアパッケージを提供する 1 つ以上の IPS (Image Packaging System) リポジトリ。クライアントのシステムイメージは、ネットワーク上に存在するアーカイブからも作成できます。
AI クライアントの構成手順が格納されている AI サーバー。
1 つ以上の AI クライアント。
図 7-1 AI ネットワークの例
DHCP サーバー、IPS サーバー、および AI サーバーは、別のシステムでホストする必要はありません。特に、DHCP サービスがインストールサービスと同じ場所にある場合は installadm コマンドによって DHCP サービスが更新されるため、AI サーバーと DHCP サーバーを同じシステムにインストールすると管理作業が容易になります。
AI サーバー自体には、次のコンポーネントを含めることができます。
1 つ以上のインストールサービス。各サービスは、アーキテクチャーおよびクライアントにインストールされる OS と一致するように構成されます。
1 つ以上の AI マニフェスト。AI マニフェストは、クライアントのインストール手順 (使用するディスクレイアウト、追加するパッケージなど) を提供します。
オプションのシステム構成プロファイル。これらのプロファイルは、システム構成情報 (使用するタイムゾーン、ネームサービスなど) を提供します。
また、IPS パッケージを作成すると、インストール処理中に初回ブートスクリプトをクライアントに提供できます。このスクリプトは、AI マニフェストまたはシステム構成プロファイルを使用して行うことができない追加のインストール手順または構成手順 (AI クライアントへのサードパーティーのユーティリティーの追加など) を実行できます。