リソースグループに論理ホスト名リソースを追加する方法 (CLI)

この手順は、いずれかのクラスタノードから実行します。

始める前に

• 次の情報を用意していることを確認してください。

  • リソースの追加先となるフェイルオーバーリソースグループの名前

  • リソースグループに追加する予定のホスト名

• すべての論理ホスト名の IP アドレスのサブネットとネットマスクのエントリが /etc/netmasks ファイルにあることを確認してください。必要に応じて、/etc/netmasks ファイルを編集して、不足しているエントリがある場合は追加します。

1. クラスタメンバーで、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する root 役割になります。
2. リソースグループに論理ホスト名リソースを追加します。

   # clreslogicalhostname create -g resource-group -h hostnamelist,… [-N netiflist] resource

   –g resource-group

   このリソースが存在するリソースグループの名前を指定します。

   –h hostnamelist,…

   クライアントがリソースグループ内のサービスと通信するために使用する UNIX ホスト名 (論理ホスト名) のコンマ区切りリストを指定します。

   完全修飾ホスト名が必要な場合は、-h オプションを使用して完全修飾名を指定する必要があります。

   –N netiflist

   各ノード上に存在する PNM オブジェクトを識別する、オプションのコンマ区切りリストを指定します。netiflist 内の各要素は、netif@node の形式である必要があります。netif は、sc_ipmp0 などの PNM オブジェクト名として指定できます。ノードは、sc_ipmp0@1 や sc_ipmp@phys-schost-1 などのノード名またはノード ID で識別できます。

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   注 -  Oracle Solaris Cluster は、netif に対するアダプタ名の使用をサポートしていません。

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   resource

   選択したオプションのリソース名を指定します。リソース名で完全修飾名を使用することはできません。

3. 論理ホスト名リソースが追加されたことを確認します。

   # clresource show resource

この例では、リソースグループ (resource-group-1) への論理ホスト名リソース (resource-1) の追加を示します。

# clreslogicalhostname create -g resource-group-1 -h schost-1 resource-1
# clresource show resource-1

=== Resources ===

Resource:                                        resource-1
Type:                                            SUNW.LogicalHostname:2
Type_version:                                    2
Group:                                           resource-group-1
R_description:
Resource_project_name:                           default
Enabled{phys-schost-1}:                          True
Enabled{phys-schost-2}:                          True
Monitored{phys-schost-1}:                        True
Monitored{phys-schost-2}:                        True

この例では、リソースグループ nfs-fo-rg への次の論理ホスト名リソースの追加を示します。

• ノード 1 およびノード 2 上の IPMP グループ sc_ipmp0 を識別する、cs23-rs という名前のリソース

• ノード 1 およびノード 2 上の IPMP グループ sc_ipmp1 を識別する、cs24-rs という名前のリソース

# clreslogicalhostname create -g nfs-fo-rg -h cs23-rs -N sc_ipmp0@1,sc_ipmp0@2 cs23-rs
# clreslogicalhostname create -g nfs-fo-rg -h cs24-rs -N sc_ipmp1@1,sc_ipmp1@2 cs24-rs

次のステップ

論理ホスト名リソースを追加したら、そのリソースをオンラインにするために リソースグループをオンラインにする方法を参照してください。

トラブルシューティング

リソースを追加すると、そのリソースが Oracle Solaris Cluster ソフトウェアによって検証されます。検証が失敗した場合、clreslogicalhostname コマンドは、エラーメッセージを出力して終了します。検証が失敗した理由を確認するには、各ノード上の syslog にエラーメッセージがないかどうかチェックしてください。このメッセージは、必ずしも clreslogicalhostname コマンドを実行したノードではなく、検証を実行したノード上で表示されます。

関連項目

clreslogicalhostname(1CL) のマニュアルページ。