リソースグループへのノードの追加

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リソースグループにノードを追加するための次の手順は、そのリソースグループがスケーラブルリソースグループまたはフェイルオーバーリソースグループのどちらであるかによって異なります。詳細な手順については、次のセクションを参照してください。

この手順を完了するには、次の情報を指定する必要があります。

すべてのクラスタノードの名前とノード ID
ノードの追加先となるリソースグループの名前
すべてのノード上のリソースグループによって使用されるネットワークリソースをホストする PNM オブジェクトの名前

また、新しいノードがすでにクラスタメンバーになっていることも確認してください。

スケーラブルリソースグループにノードを追加する方法

リソースグループ内のスケーラブルリソースが使用するネットワークリソースごとに、そのネットワークリソースが配置されているリソースグループを新しいノード上で実行されるようにします。
詳細は、次の手順のStep 1 からStep 5 を参照してください。

新しいノードを、そのスケーラブルリソースグループをマスターできるノードのリスト (nodelist リソースグループプロパティー) に追加します。
この手順によって nodelist の以前の値が上書きされるため、そのリソースグループをマスターできるすべてのノードをここに含める必要があります。
```
# clresourcegroup set [-n nodelist] resource-group
```
–n nodelist

このリソースグループをマスターできるノードの、コンマで区切られた順序付きリストを指定します。このリソースグループは、ほかのすべてのノード上でオフラインに切り替えられます。

このリストはオプションです。このリストを省略した場合は、クラスタ内のすべてのノードに Nodelist プロパティーが設定されます。

resource-group

このノードの追加先となるリソースグループの名前を指定します。

(オプション) スケーラブルリソースの Load_balancing_weights プロパティーを更新して、リソースグループに追加するノードにウェイトを割り当てます。
そうしない場合、このウェイトはデフォルトで 1 です。詳細は、clresourcegroup(1CL) のマニュアルページを参照してください。

フェイルオーバーリソースグループにノードを追加する方法

現在のノードリストと、リソースグループ内のリソースごとに構成されている PNM オブジェクトの現在のリストを表示します。
```
# clresourcegroup show -v resource-group | grep -i nodelist
# clresourcegroup show -v resource-group | grep -i netiflist
```
注 - nodelist および netiflist のコマンド行の出力では、ノードがノード名で識別されます。ノード ID を識別するには、clnode show -v | grep -i node-id コマンドを実行してください。

ノードの追加によって影響を受けるネットワークリソースの netiflist を更新します。
この手順によって netiflist の以前の値が上書きされるため、すべての PNM オブジェクトをここに含める必要があります。
```
# clresource set-p netiflist=netiflist network-resource
```
–p netiflist=netiflist

各ノード上に存在する PNM オブジェクトを識別するコンマ区切りリストを指定します。netiflist 内の各要素は、netif@node の形式である必要があります。netif は、sc_ipmp0 などの PNM オブジェクト名として指定できます。ノードは、sc_ipmp0@1 や sc_ipmp@phys-schost-1 などのノード名またはノード ID で識別できます。

network-resource

netiflist のエントリ上でホストされるネットワークリソース (論理ホスト名または共有アドレス) の名前を指定します。
HAStoragePlus AffinityOn 拡張プロパティーが True に等しい場合は、適切なディスクセットまたはデバイスグループにノードを追加します。
- Solaris Volume Manager を使用している場合は、metaset コマンドを使用します。
```
# metaset -s disk-set -a -h node-name
```
  –s disk-set
  
  metaset コマンドの対象となるディスクセットの名前を指定します。
  
  –a
  
  指定したディスクセットにドライブまたはホストを追加します。
  
  –h node-name
  
  ディスクセットに追加されるノードを指定します。

ノードリストを更新して、このリソースグループをマスターできるようにするすべてのノードを含めます。
この手順によって nodelist の以前の値が上書きされるため、そのリソースグループをマスターできるすべてのノードをここに含める必要があります。
```
# clresourcegroup set [-n nodelist] resource-group
```
–n nodelist

このリソースグループをマスターできるノードの、コンマで区切られた順序付きリストを指定します。このリソースグループは、ほかのすべてのノード上でオフラインに切り替えられます。

このリストはオプションです。このリストを省略した場合は、クラスタ内のすべてのノードに Nodelist プロパティーが設定されます。

resource-group

このノードの追加先となるリソースグループの名前を指定します。

更新された情報を確認します。

# clresourcegroup show -v resource-group | grep -i nodelist
# clresourcegroup show -v resource-group | grep -i netiflist

使用例 33 リソースグループへのノードの追加

この例では、論理ホスト名リソース schost-2 を含むリソースグループ resource-group-1 にクラスタノード phys-schost-2 を追加する方法を示します。

# clresourcegroup show -v resource-group-1 | grep -i nodelist
Nodelist:phys-schost-1 phys-schost-3
# clresourcegroup show -v resource-group-1 | grep -i netiflist
Res property name: NetIfList
Res property class: extension
List of IPMP
interfaces on each node
Res property type: stringarray
Res property value: sc_ipmp0@1 sc_ipmp0@3

ノード 1 と 3 だけが IPMP グループを割り当てられています。ノード 2 の IPMP グループを追加する必要があります。

# clresource set-p netiflist=sc_ipmp0@1,sc_ipmp0@2,sc_ipmp0@3 schost-2


# metaset -s red -a -h phys-schost-2
# clresourcegroup set -nphys-schost-1,phys-schost-2,phys-schost-3 resource-group-1
# clresourcegroup show -v resource-group-1 | grep -i nodelist
Nodelist: phys-schost-1phys-schost-2phys-schost-3
# clresourcegroup show -v resource-group-1 | grep -i netiflist
Res property value: sc_ipmp0@1 sc_ipmp0@2 sc_ipmp0@3