Oracle® Solaris Cluster 4.3 データサービス計画および管理ガイド

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更新: 2016 年 4 月
 
 

有効な RGM 名

このセクションでは、Resource Group Manager (RGM) の名前と値に指定できる有効な文字の要件について説明します。

RGM の有効な名前

    RGM 名は、次のカテゴリに分類されます。

  • リソースグループ名

  • リソースタイプ名

  • リソース名

  • プロパティー名

  • 列挙定数名

リソースタイプ名を除く名前の規則

    リソースタイプ名を除き、すべての名前はこれらの規則に従う必要があります。

  • 名前は ASCII で指定する必要があります。

  • 名前は文字で始まる必要があります。

  • 名前には、大文字と小文字、数字、ダッシュ (-)、および下線 (_) を含めることができます。

  • 名前に使用できる文字の最大数は 255 です。

リソースタイプ名の形式

    リソースタイプの完全な名前の形式は、次のようにリソースタイプによって異なります。

  • リソースタイプのリソースタイプ登録 (RTR) ファイルに #$upgrade 指令が含まれている場合、形式は次のとおりです。

    vendor-id.base-rt-name:rt-version
  • リソースタイプの RTR ファイルに #$upgrade 指令が含まれていない場合、形式は次のとおりです。

    vendor-id.base-rt-name

ピリオドによって、vendor-idbase-rt-name が区切られます。コロンによって、base-rt-namert-version が区切られます。

この形式での変数の要素は次のとおりです。

vendor-id

RTR ファイル内の Vendor_id リソースタイププロパティーの値であるベンダー ID 接頭辞を指定します。リソースタイプを開発している場合は、ベンダーを一意に識別するベンダー ID 接頭辞 (企業のティッカーシンボルなど) を選択します。

base-rt-name

RTR ファイル内の Resource_type リソースタイププロパティーの値である基本リソースタイプ名を指定します。

rt-version

RTR ファイル内の RT_version リソースタイププロパティーの値であるバージョン接尾辞を指定します。RTR ファイルに #$upgrade 指令が含まれている場合、バージョン接尾辞は、完全なリソースタイプ名の一部にすぎません


注 -  基本リソースタイプ名の 1 つのバージョンしか登録されていない場合、管理コマンドで完全な名前を使用する必要はありません。ベンダー ID 接頭辞、バージョン番号接尾辞、またはその両方を省略できます。

詳細は、リソースタイププロパティーを参照してください。

使用例 1  #$upgrade 指令を使用したリソースタイプの完全な名前

    この例では、RTR ファイル内の各プロパティーが次のように設定されている場合のリソースタイプの完全な名前を示します。

  • Vendor_id=ORCL

  • Resource_type=sample

  • RT_version=2.0

この RTR ファイルで定義されるリソースタイプの完全な名前は次のとおりです。

ORCL.sample:2.0
使用例 2  #$upgrade 指令を使用しないリソースタイプの完全な名前

    この例では、RTR ファイル内の各プロパティーが次のように設定されている場合のリソースタイプの完全な名前を示します。

  • Vendor_id=ORCL

  • Resource_type=abc

この RTR ファイルで定義されるリソースタイプの完全な名前は次のとおりです。

ORCL.abc

RGM 値

    RGM 値は、プロパティー値と記述値の 2 つのカテゴリに分類されます。この両方のカテゴリが同じ規則を共有します。

  • 値は ASCII で指定する必要があります。

  • 値の最大長は 4M バイトから 1 を引いた数、つまり 4,194,303 バイトです。

  • 値に次の文字を含めることはできません。

    • NULL

    • 改行

    • コンマ (,)

    • セミコロン (;)