Oracle® Solaris Cluster 4.3 データサービス計画および管理ガイド

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更新: 2016 年 4 月
 
 

オンライン HAStoragePlus リソースに ZFS 以外のファイルシステムを追加する方法

HAStoragePlus リソースにローカルファイルシステムまたはクラスタファイルシステムを追加すると、HAStoragePlus リソースは、そのファイルシステムを自動的にマウントします。

  1. クラスタのいずれかのノードで、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する root 役割になります。
  2. クラスタの各ノード上の /etc/vfstab ファイル内に、追加する各ファイルシステムのマウントポイントに対するエントリを追加します。

    エントリごとに、「mount at boot」フィールドと「mount options」フィールドを次のように設定します。

    • ローカルファイルシステムの場合:

      • 「mount at boot」フィールドを no に設定します。

      • global フラグを削除します。

    • クラスタファイルシステムの場合、「mount options」フィールドを global オプションを含むように設定します。

  3. HAStoragePlus リソースがすでに管理しているファイルシステムのマウントポイントのリストを取得します。
    # scha_resource_get -O extension -R hasp-resource -G hasp-rg FileSystemMountPoints
    -R hasp-resource

    ファイルシステムの追加先となる HAStoragePlus リソースを指定します。

    -G hasp-rg

    HAStoragePlus リソースを含むリソースグループを指定します。

  4. HAStoragePlus リソースの FileSystemMountPoints 拡張プロパティーを、次のマウントポイントを含むように変更します。
    • HAStoragePlus リソースがすでに管理しているファイルシステムのマウントポイント

    • HAStoragePlus リソースに追加するファイルシステムのマウントポイント

    # clresource set -p FileSystemMountPoints="mount-point-list" hasp-resource
    -p FileSystemMountPoints="mount-point-list"

    HAStoragePlus リソースがすでに管理しているファイルシステムのマウントポイントと、追加するファイルシステムのマウントポイントのコンマ区切りリストを指定します。このリスト内の各エントリの形式は LocalZonePath:GlobalZonePath です。この形式で、グローバルパスはオプションです。グローバルパスが指定されていない場合、グローバルパスはローカルパスと同じです。

    hasp-resource

    ファイルシステムの追加先となる HAStoragePlus リソースを指定します。

  5. HAStoragePlus リソースのマウントポイントリストとStep 4 で指定したリストとの間で一致があることを確認します。
    # scha_resource_get -O extension -R hasp-resource -G hasp-rg FileSystemMountPoints
    -R hasp-resource

    ファイルシステムの追加先となる HAStoragePlus リソースを指定します。

    -G hasp-rg

    HAStoragePlus リソースを含むリソースグループを指定します。

  6. HAStoragePlus リソースがオンラインで、かつ障害が発生していないことを確認します。

    HAStoragePlus リソースがオンラインで、かつ障害が発生した場合、リソースの検証には成功しましたが、HAStoragePlus によるファイルシステムのマウントの試みが失敗しました。

    # clresource status hasp-resource
使用例 52  オンライン HAStoragePlus リソースへのファイルシステムの追加

この例では、オンライン HAStoragePlus リソースにファイルシステムを追加する方法を示します。

  • HAStoragePlus リソースは rshasp という名前であり、リソースグループ rghasp に含まれています。

  • rshasp という名前の HAStoragePlus リソースは、マウントポイントが /global/global-fs/fs であるファイルシステムをすでに管理しています。

  • 追加されるファイルシステムのマウントポイントは /global/local-fs/fs です。

この例では、追加されるファイルシステムに対するエントリが各クラスタノード上の /etc/vfstab ファイルにすでに含まれていると仮定します。

# scha_resource_get -O extension -R rshasp -G rghasp FileSystemMountPoints
STRINGARRAY
/global/global-fs/fs

# clresource set -p FileSystemMountPoints="/global/global-fs/fs,/global/local-fs/fs"
# scha_resource_get -O extension -R rshasp -G rghasp FileSystemMountPoints rshasp
STRINGARRAY
/global/global-fs/fs
/global/local-fs/fs

# clresource status rshasp

=== Cluster Resources ===

Resource Name        Node Name      Status        Message
--------------       ----------     -------       --------
rshasp               node46         Offline       Offline
                     node47         Online        Online