フェイルオーバーアプリケーションリソースは、以前にフェイルオーバーリソースグループ内に作成した論理ホスト名を使用するアプリケーションリソースです。
始める前に
次の情報を用意していることを確認してください。
リソースの追加先となるフェイルオーバーリソースグループの名前
このリソースのリソースタイプの名前
このアプリケーションリソースが使用する論理ホスト名リソース (以前に同じリソースグループに含めた論理ホスト名)
# clresource create -g resource-group -t resource-type \ [-p "extension-property[{node-specifier}]"=value,…] [-p standard-property=value,…] resource
フェイルオーバーリソースグループの名前を指定します。このリソースグループはすでに存在している必要があります。
このリソースのリソースタイプの名前を指定します。
このリソースに対して設定する拡張プロパティーのコンマ区切りリストを指定します。設定できる拡張プロパティーは、リソースタイプによって異なります。どの拡張プロパティーを設定するかを確認するには、リソースタイプに関するドキュメントを参照してください。
node-specifier は、–p および –x オプションに対するオプションの修飾子です。この修飾子は、リソースが作成されたときに (1 つまたは複数の) 拡張プロパティーを指定した (1 つまたは複数の) ノードでのみ設定することを示します。クラスタ内のその他のノード上の指定された拡張プロパティーは設定されません。node-specifier を含めない場合は、クラスタ内のすべてのノード上の指定された拡張プロパティーが設定されます。node-specifier には、ノード名またはノード識別子を指定できます。node-specifier の構文例を次に示します:
-p "myprop{phys-schost-1}"
中括弧 ({ }) は、指定した拡張プロパティーをノード phys-schost-1 でのみ設定することを示します。ほとんどのシェルでは、二重引用符 (“) が必要です。
このリソースに対して設定する標準プロパティーのコンマ区切りリストを指定します。設定できる標準プロパティーは、リソースタイプによって異なります。どの標準プロパティーを設定するかを確認するには、rt_properties(5)、cluster(1CL)、rg_properties(5)、r_properties(5)、property_attributes(5) の各マニュアルページを参照してください。
追加するリソースの選択した名前を指定します。
リソースは有効状態で作成されます。
# clresource show resource
この例では、リソースグループ (resource-group-1) へのリソース (resource-1) の追加を示します。このリソースは、以前に定義した同じフェイルオーバーリソースグループ内に存在する必要のある論理ホスト名リソース (schost-1、schost-2) に依存します。
# clresource create -g resource-group-1 -t resource-type-1 \ -p Resource_dependencies=schost-1,schost2resource-1 \ # clresource show resource-1 === Resources === Resource: resource-1 Type: resource-type-1 Type_version: Group: resource-group-1 R_description: Resource_project_name: default Enabled{phys-schost-1}: False Enabled{phys-schost-2}: False Monitored{phys-schost-1}: True Monitored{phys-schost-2}: True
次のステップ
フェイルオーバーアプリケーションリソースを追加したら、リソースグループをオンラインにする方法の手順を使用してリソースを有効にします。
トラブルシューティング
リソースを追加すると、そのリソースが Oracle Solaris Cluster ソフトウェアによって検証されます。検証が失敗した場合、clresource コマンドは、エラーメッセージを出力して終了します。検証が失敗した理由を確認するには、各ノード上の syslog にエラーメッセージがないかどうかチェックしてください。このメッセージは、必ずしも clresource コマンドを実行したノードではなく、検証を実行したノード上で表示されます。
関連項目
clresource(1CL) のマニュアルページ。