Oracle® Solaris Cluster 4.3 データサービス計画および管理ガイド

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更新: 2016 年 4 月
 
 

ノード間でのリソースグループの負荷分散の構成

負荷制限を設定することにより、ノード間でのリソースグループの自動負荷分散を有効にすることができます。リソースグループに負荷係数を割り当てると、その負荷係数はノードの定義済み負荷制限に対応します。

デフォルトの動作では、リソースグループの負荷は、すべての使用可能なノードに均等に分散されます。各リソースグループはそのノードリストのノード上で起動されます。Resource Group Manager (RGM) は、構成済みの負荷分散ポリシーをもっとも満たしているノードを選択します。RGM によってリソースグループがノードに割り当てられると、各ノード上のリソースグループの負荷係数が合計され、合計負荷が算出されます。次に、合計負荷がそのノードの負荷制限と比較されます。

負荷制限は、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで構成できます。

各ノードでの負荷分散を制御するために設定する係数には、負荷制限、リソースグループ優先度、およびプリエンプションモードがあります。グローバルクラスタでは、Concentrate_load プロパティーを設定することで、負荷制限を超過しない範囲で可能な最小限のノードにリソースグループの負荷を集中させるか、使用可能なすべてのノードにできるだけ均等に負荷を分散させるか、優先する負荷分散ポリシーを選択できます。デフォルトの動作は、リソースグループの負荷を分散させます。各リソースグループはまだ、負荷係数および負荷制限の設定とは関係なく、そのノードリスト内のノード上でのみ実行するように制限されています。


注 -  コマンド行、Oracle Solaris Cluster Manager インタフェース、または clsetup ユーティリティーを使用して、リソースグループの負荷分散を構成できます。次の手順は、clsetup ユーティリティーを使用して、リソースグループの負荷分散を構成する方法を示したものです。コマンド行を使用してこれらの手順を実行する方法については、Oracle Solaris Cluster 4.3 システム管理 の 負荷制限の構成を参照してください。

ここでは、次の手順について説明します。