負荷制限を設定することにより、ノード間でのリソースグループの自動負荷分散を有効にすることができます。リソースグループに負荷係数を割り当てると、その負荷係数はノードの定義済み負荷制限に対応します。
デフォルトの動作では、リソースグループの負荷は、すべての使用可能なノードに均等に分散されます。各リソースグループはそのノードリストのノード上で起動されます。Resource Group Manager (RGM) は、構成済みの負荷分散ポリシーをもっとも満たしているノードを選択します。RGM によってリソースグループがノードに割り当てられると、各ノード上のリソースグループの負荷係数が合計され、合計負荷が算出されます。次に、合計負荷がそのノードの負荷制限と比較されます。
負荷制限は、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタで構成できます。
各ノードでの負荷分散を制御するために設定する係数には、負荷制限、リソースグループ優先度、およびプリエンプションモードがあります。グローバルクラスタでは、Concentrate_load プロパティーを設定することで、負荷制限を超過しない範囲で可能な最小限のノードにリソースグループの負荷を集中させるか、使用可能なすべてのノードにできるだけ均等に負荷を分散させるか、優先する負荷分散ポリシーを選択できます。デフォルトの動作は、リソースグループの負荷を分散させます。各リソースグループはまだ、負荷係数および負荷制限の設定とは関係なく、そのノードリスト内のノード上でのみ実行するように制限されています。
ここでは、次の手順について説明します。