Oracle® Solaris Cluster 4.3 データサービス計画および管理ガイド

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更新: 2016 年 4 月
 
 

HAStoragePlus を使用したリソースグループとデバイスグループの間の起動の同期

クラスタがブートしたり、サービスが別のノードにフェイルオーバーしたりしたあと、グローバルデバイスやローカルおよびクラスタファイルシステムが使用可能になるまでに時間がかかることがあります。ただし、データサービスは、グローバルデバイスやローカルおよびクラスタファイルシステムがオンラインになる前に、その START メソッドを実行できます。データサービスが、まだオンラインになっていないグローバルデバイスまたはローカルおよびクラスタファイルシステムに依存していると、その START メソッドはタイムアウトします。この状況では、そのデータサービスが使用するリソースグループの状態をリセットし、データサービスを手動で再起動する必要があります。

これらの追加の管理タスクを回避するには、HAStoragePlus リソースタイプを使用します。データサービスリソースがグローバルデバイスまたはローカルおよびクラスタファイルシステムに依存するすべてのリソースグループに HAStoragePlus のインスタンスを追加します。これらのリソースタイプのインスタンスは、同じリソースグループ内のほかのリソースの START メソッドを、グローバルデバイスやローカルおよびクラスタファイルシステムが使用可能になるまで強制的に待たせるなどの操作を実行できます。

アプリケーションリソースが HAStoragePlus リソース上に構成されている場合、アプリケーションリソースはその下にある HAStoragePlus リソースとのオフライン再起動の依存関係を定義しなければなりません。これにより、そのアプリケーションリソースは依存する HAStoragePlus リソースがオンラインになったあとにオンラインになり、HAStoragePlus リソースがオフラインになる前にオフラインになることが保証されます。

次のコマンドは、アプリケーションリソースから HAStoragePlus リソースへのオフライン再起動依存関係を作成します。

# clrs set -p Resource_dependencies_offline_restart=hasp_rs applicaton_rs

HAStoragePlus リソースを作成するには、新しいリソースの HAStoragePlus リソースタイプを設定する方法を参照してください。