Oracle ZFS Storage Appliance の概要
Oracle ZFS Storage Appliance の構成
Oracle ZFS Storage Appliance のサービスの操作
SMB の Microsoft スタンドアロン DFS 名前空間管理ツールのサポートマトリックス
BUI を使用した SMB Active Directory の構成
NDMP の「dump」および「tar」を使用したバックアップ
CLI を使用したリモートアクセスのための SFTP の構成
BUI を使用した NIS からのアプライアンス管理者の追加
Active Directory のドメインとワークグループ
Active Directory の Windows Server でのサポート
CLI を使用した Active Directory の構成
BUI を使用してアプライアンスのステータスを配信するよう SNMP を構成
「zfs」タイプを使用してバックアップを行う場合、管理者はアプライアンスでバックアップするデータを指定するときにその正規名を使用します。BUI では、これはシェアの名前の下に表示されます。
図 3-8 NDMP のシェアの名前
CLI では、canonical_name プロパティーの値で確認できます。正規名は「/」で始まりませんが、バックアップパスの構成時は正規名に接頭辞「/」を付ける必要があります。
プロジェクトとシェアのどちらも「zfs」タイプを使ったバックアップに指定できます。正規名をそのまま指定する場合は、新しいスナップショットが作成されてバックアップに使用されます。接尾辞「@snapshot」を使用すると、特定のスナップショットをバックアップ用に指定できます。その場合は、新しいスナップショットは作成されず、指定したスナップショットがバックアップされます。例:
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「zfs」バックアップタイプを使用したレベルベースの増分バックアップには以前の増分バックアップから作成されるベーススナップショットが必要なため、新しいスナップショットが作成されるレベルバックアップでは、デフォルトで新しいスナップショットがその後の増分バックアップに使用できるように保持されます。DMA で UPDATE=n の設定により、バックアップがその後の増分バックアップに使用されないことを指定した場合、新しく作成されたスナップショットはバックアップ後に破棄されます。既存のユーザースナップショットがバックアップ後に破棄されることはありません。詳細は、後述の「増分バックアップ」を参照してください。
シェアメタデータ - シェアメタデータ (シェアの構成) は、常に「zfs」バックアップに含まれています。「zfs」タイプを使用してフルバックアップを復元する場合、復元先のプロジェクトまたはシェアはもう存在していない必要があります。これは、バックアップストリームのメタデータから再作成されます。「zfs」タイプを使用して増分バックアップを復元する場合、復元先のプロジェクトまたはシェアはすでに存在している必要があります。そのプロパティーが、バックアップストリームのメタデータから更新されます。詳細は、後述の「増分バックアップ」を参照してください。