syslog 警告メッセージの書式
syslog メッセージ送信アクションで警告が構成されている場合は、次の標準フィールドから成るローカライズされたテキストを含む syslog メッセージペイロードが生成されます。各フィールドには、大文字のフィールド名とそのあとにコロンと空白文字が接頭辞として付けられます。
表 3-55 syslog 警告メッセージの書式
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SUNW-MSG-ID
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警告に関連付けられた安定した Sun 障害メッセージ識別子です。管理者への警告を発生させる各システムの状態と障害の診断には、Sun の障害メッセージカタログで永続的な一意の識別子が割り当てられます。これらの識別子を簡単に電話で読み取るかノートブックで走り書きして、sun.com/msg/ にある対応するナレッジ記事にリンクできます。
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TYPE
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状態の種類です。これは次のいずれかのラベルになります。ハードウェアコンポーネントやコネクタの障害を示す「失敗」、ソフトウェアの欠陥や構成の間違いを示す「欠陥」、バックアップアクティビティーやリモートレプリケーションの完了など、障害や欠陥に関連しない状態を示す「警告」。
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VER
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このエンコード形式自体のバージョンです。この説明は、SUNW-MSG-ID 形式のバージョン「1」に相当します。VER フィールドが「1」の場合、解析コードは後続のすべてのフィールドが存在することを前提としている可能性があります。1 よりも大きい 10 進整数が指定されている場合は、追加フィールドが処理または無視されるように解析コードが書き込まれます。
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SEVERITY
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警告をトリガーした問題に関連付けられた状態の重要度です。重要度のリストについては後述します。
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EVENT-TIME
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このイベントに対応する時間です。時間の書式は、UTC による「Day Mon DD HH:MM:SS YYYY」となります。例: Fri Aug 14 21:34:22 2009。
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PLATFORM
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アプライアンスのプラットフォーム識別子です。このフィールドは Oracle Service でのみ使用されます。
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CSN
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アプライアンスのシャーシのシリアル番号です。
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HOSTNAME
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システム ID の構成で定義されているアプライアンスの正規名です。 システム IDを参照してください。
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SOURCE
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イベントを発行したアプライアンスソフトウェア内のサブシステムです。このフィールドは Oracle Service でのみ使用されます。
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REV
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サブシステムの内部リビジョンです。このフィールドは Oracle Service でのみ使用されます。
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EVENT-ID
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このイベントに関連付けられた汎用一意識別子 (UUID) です。Oracle の障害管理システムでは、管理者が 1 つの状態に関連した複数のメッセージを集めて相互に関連付け、重複メッセージを検出できるように、UUID を各警告および障害診断に関連付けます。Oracle Service 要員は、EVENT-ID を使用して、問題に関連付けられた追加の事後分析情報を取得できます。この情報は Oracle が問題に対処する際に役立つ場合があります。
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DESC
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イベントに関連付けられた状態の説明です。
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AUTO-RESPONSE
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システムに組み込まれている障害管理ソフトウェアによる問題 (存在する場合) への自動応答です。自動応答には、障害のあるディスク、DRAM メモリーチップ、およびプロセッサコアを事前にオフラインにするなどの機能があります。
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REC-ACTION
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推奨される保守アクションです。ここには推奨されるアクションのサマリーが記述されていますが、管理者は詳細な修復手順についてナレッジ記事やこのドキュメントを参照するようにしてください。
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SEVERITY フィールドは次のいずれかの値に設定されます。
表 3-56 syslog の重大度フィールド
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Minor
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LOG_WARNING
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現時点ではサービスを低下させない状態が発生しました。ただし、状態が深刻になる前に修正する必要があります。
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Major
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LOG_ERR
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サービスを低下させる状態が発生しましたが、深刻ではありません。
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Critical
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LOG_CRIT
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サービスを著しく低下させる状態が発生しました。ただちに修正する必要があります。
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