シェアのスナップショット
スナップショットとは、ファイルシステムまたは LUN のポイントインタイムコピーです。スナップショットは、手動で作成することも、自動スケジュールを設定して作成することもできます。スナップショットは、最初は追加領域を消費しませんが、アクティブなシェアの変更に伴って、今まで参照されなかったブロックが最新のスナップショットの一部として保持されます。やがて、最新のスナップショットは、スナップショットが取られた時点のファイルシステムのサイズに等しい大きさの追加領域を最大で占有します。
ファイルシステムのスナップショットはファイルシステムのルートの .zfs/snapshot スナップショットにあり、標準のプロトコルを介してアクセスできます。このディレクトリはデフォルトでは表示されず、明示的に .zfs ディレクトリに変更することでのみアクセスできます。この動作はスナップショットビューで変更できますが、それによってバックアップソフトウェアがライブデータのほかにスナップショットもバックアップする可能性があります。LUN のスナップショットには直接アクセスできませんが、それらをロールバックターゲットまたはクローンのソースとして使用することはできます。プロジェクトのスナップショットはプロジェクト内のすべてのシェアのスナップショットを取ることに相当し、スナップショットは名前で識別されます。大きなプロジェクトのスナップショットに含まれるシェアのスナップショットの名前を変更した場合、そのスナップショットは同じスナップショットの一部とはみなされなくなります。また、スナップショットの名前を親プロジェクト内のスナップショットと同じ名前になるように変更した場合、そのスナップショットはそのプロジェクトのスナップショットの一部として扱われます。
シェアは、以前のスナップショットにロールバックする機能をサポートしています。ロールバックが発生すると、新しい方のスナップショット (および新しい方のスナップショットのクローン) が破棄され、アクティブなデータはスナップショットが取られたときの状態に戻ります。スナップショットにはデータのみが含まれ、プロパティーは含まれないため、スナップショットが取られたあとで変更されたプロパティー設定はすべて残ります。