領域の使用
ストレージプール内の領域は、すべてのシェアの間でシェアされます。ファイルシステムは必要に応じて動的に拡大または縮小できますが、シェア単位で領域制限を強制することもできます。ファイルシステム単位で割り当て制限と予約を強制できます。割り当て制限はユーザー単位およびグループ単位でも強制できます。ファイルシステムの領域の使用状況の管理 (割り当て制限と予約を含む) の詳細は、「スペース管理」のセクションを参照してください。
ボリュームサイズ
iSCSI でエクスポートされる LUN の論理サイズ。このプロパティーは LUN に対してのみ有効です。このプロパティーは LUN のサイズを制御します。デフォルトでは、LUN はボリュームを完全に満たすだけの十分な領域を予約します。詳細は、シンプロビジョニング済みプロパティーを参照してください。LUN がクライアントにアクティブにエクスポートされている間にサイズを変更すると、結果は不定になることがあります。その場合、クライアントが再度接続を行う必要が生じたり、LUN 上のファイルシステムのデータが破壊されたりする可能性があります。この操作を実行する前に、使用している特定の iSCSI クライアントのベストプラクティスを確認してください。
シンプロビジョニング済み
ボリュームの領域を予約するかどうかを制御します。このプロパティーは LUN に対してのみ有効です。デフォルトでは、LUN はボリュームを完全に満たすだけの十分な領域を予約します。これにより、不適切なときにクライアントで領域不足エラーが発生することはなくなります。このプロパティーにより、利用可能な領域の量を超えるボリュームサイズが可能になります。設定されている場合、LUN は LUN に書き込まれている領域だけを消費します。これで LUN のシンプロビジョニングが可能になりますが、ほとんどのファイルシステムは基になるデバイスから「領域不足」を受け取ることは想定していないため、シェアで領域不足が発生すると、クライアントが不安定になったりクライアントのデータが破壊されたりする可能性があります。
設定されていない場合、ボリュームサイズの動作は、スナップショットを除いて予約と同様になります。したがって同じ欠点もあります。たとえば、利用可能な領域の量を超える点にスナップショットが理論上到達する場合は、スナップショットの作成に失敗します。詳細は、プロジェクト - 予約を参照してください。