Oracle® Solaris 11.2 ソフトウェアの追加と更新

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更新: 2014 年 7 月
 
 

障害管理リソース識別子

それぞれのパッケージは障害管理リソース識別子 (FMRI) によって表されます。パッケージの完全な FMRI は、次の形式のスキーム、パブリッシャー、パッケージ名、およびバージョン文字列で構成されます。

scheme://publisher/name@version:dateTtimeZ

スキーム、パブリッシャー、およびバージョン文字列はオプションです。 IPS コマンドオペランドでは、パッケージを一意的に識別するパッケージ名の最小部分を使用することができ、? および * の文字を、1 つ以上のパッケージと一致させるための glob(3C) スタイルのワイルドカードとして使用できます。

次に示すパッケージの FMRI の例は、suri ストレージライブラリについてのものです。

pkg://solaris/system/library/storage/suri@0.5.11,5.11-0.175.2.0.0.34.0:20140303T145535Z
スキーム

pkg

パブリッシャー

solaris

パブリッシャーを指定する場合、パブリッシャー名の前に pkg:// または // を付ける必要があります。

パッケージ名

system/library/storage/suri

パッケージ名は、スラッシュ (/) 文字で区切られた任意の数のコンポーネントから成る階層形式です。IPS コマンドでは、コマンドで使用するパッケージ名によってそのパッケージが一意に識別される場合、パッケージ名の前のコンポーネントは省略できます。完全なパッケージ名を指定するがパブリッシャーは省略する場合、完全なパッケージ名の前に、pkg:// または // ではなく、pkg:/ または / を付けることができます。短縮したパッケージ名を指定する場合は、パッケージ名の左側にほかの文字を使用しないでください。

バージョン

パッケージのバージョンには 4 つの部分があります。

コンポーネントバージョン: 0.5.11

オペレーティングシステムに緊密に結合されたコンポーネントの場合、コンポーネントバージョンは通常、そのバージョンのオペレーティングシステムでの uname -r の値を含みます。独自の開発ライフサイクルを持つコンポーネントの場合、コンポーネントバージョンはドットで区切られたリリース番号 (2.4.10 など) です。

ビルドバージョン: 5.11

ビルドバージョンはコンマ (,) の後に続ける必要があります。ビルドバージョンは、パッケージの内容が構築されたオペレーティングシステムのバージョンを指定します。

ブランチバージョン: 0.175.2.0.0.34.0

ブランチバージョンはハイフン (-) の後に続ける必要があります。ブランチバージョンはベンダー固有の情報を提供します。

Oracle Solaris パッケージでは、パッケージ FMRI のバージョン文字列のブランチバージョン部分に次の情報が示されます。

メジャーリリース番号: 0.175

メジャーまたはマーケティング開発リリースのビルド番号。この例では、0.175 は Oracle Solaris 11 を示します。

更新リリース番号: 2

この Oracle Solaris リリースの更新リリース番号。更新値は、Oracle Solaris リリースの FCS (First Customer Shipment) では 0、そのリリースの最初の更新では 1、そのリリースの 2 回目の更新では 2 というようになります。この例では、1 は Oracle Solaris 11.1 を示します。

SRU 番号: 0

この更新リリースのサポート・リポジトリの更新 (SRU) 番号。SRU にはバグ修正のみが入っており、新しい機能は含まれていません。Oracle サポート・リポジトリはサポート契約下のシステムでのみ使用できます。

予約済み: 0

このフィールドは、Oracle Solaris パッケージで現在使用されていません。

SRU ビルド番号: 34

SRU のビルド番号、またはメジャーリリースの更新番号。

ナイトリービルド番号: 0

個々のナイトリービルドのビルド番号。

タイムスタンプ: 20140303T145535Z

タイムスタンプはコロン (:) の後に続ける必要があります。タイムスタンプは、ISO-8601 基本形式 (YYYYMMDDTHHMMSSZ) のパッケージが発行された日時です。