pkg コマンドの履歴を表示するには、pkg history コマンドを使用します。デフォルトでは次の情報が表示されます。
操作の開始時間
install などの操作の名前
pkg などのクライアント
操作の結果: Succeeded または Failed
追加情報やさらに詳細な情報を表示するにはオプションを使用します。
デフォルトの情報に加えて次の情報を表示します。
クライアントのバージョン
操作を実行したユーザーの名前
新しい BE が作成されたかどうか
操作が終了した時間
発行された完全なコマンド
コマンドの実行中に発生したエラー
update などの操作について、変更されたパッケージの完全な FMRI
最新のものから順に指定された数の操作のみを表示します。
$ pkg history -n4 START OPERATION CLIENT OUTCOME 2013-08-06T16:32:03 fix pkg Succeeded 2013-08-06T16:41:47 revert pkg Succeeded 2013-08-06T17:56:22 set-property pkg Succeeded 2013-08-06T17:56:53 unset-property pkg Succeeded
列名を指定するコンマ区切りリストを使用して出力を表示します。pkg(1) のマニュアルページの列名のリストを参照してください。
$ pkg history -o start,time,operation,outcome -n4 START TIME OPERATION OUTCOME 2013-08-06T16:32:03 0:00:27 fix Succeeded 2013-08-06T16:41:47 0:00:43 revert Succeeded 2013-08-06T17:56:22 0:00:00 set-property Succeeded 2013-08-06T17:56:53 0:00:00 unset-property Succeeded
%Y-%m-%dT%H:%M:%S 形式のタイムスタンプのコンマ区切りリストのログレコード (strftime(3C) のマニュアルページを参照)。日時の範囲を指定するには、開始と終了のタイムスタンプの間にハイフン (-) を使用します。キーワード now は、現在の時間の別名です。指定されたタイムスタンプに重複したタイムスタンプや重なり合う日付範囲が含まれている場合、重複する履歴イベントの単一インスタンスのみが表示されます。
操作に関するリリースノートテキストを表示するには、-N オプションを使用します。-N オプションを -o オプションとともに使用することはできません。インストールされる一部のパッケージがリリースノートを持つ場合のインストールまたは更新の操作で -v オプションを指定した場合、操作の出力にリリースノートが表示されます。新しい BE へのインストール操作の場合、操作の出力では現在の BE の /tmp 内に、リリースノートファイルへのパスが指定されます。新しい BE でブートすると、リリースノートは /usr/share/doc/release-notes にありますが、あるいは次のコマンドに示すように -N オプションを使用して、リリースノートを表示することができます。
$ pkg history -N -n 1
リリースノートをインストールした操作が、この BE で実行した最後の pkg 操作でない場合、-n 引数で使用する数値を大きくするか、次のコマンドに示すように -t オプションを使用して、リリースノートをインストールした pkg 操作を識別します。
$ pkg history -N -t 2013-07-17T08:31:23
すべてのコマンド履歴情報を削除するには、pkg purge-history コマンドを使用します。
$ pkg purge-history