指定したメディエーションのデフォルトまたは優先のバージョンを設定し直すには、pkg set-mediator コマンドを使用します。
pkg mediator -a からの出力を使用して、-V 引数に対するバージョンか、-I 引数に対する実装を選択します。タイプミスをしたか、現在入手できないメディエータのバージョンまたは実装を指定した場合、指定されたメディエータを使用するリンクは削除されます。
バックアップ BE が作成されるかどうかを表示するには、set-mediator サブコマンドに -n オプションを使用します。バックアップ BE が作成されない場合、set-mediator サブコマンドに --require-backup-be オプションを指定することができます。メディエータの変更が現在の BE で行われます。メディエータの変更後に現在の BE に問題がないことが確認できたら、beadm destroy を使用してバックアップ BE を破棄できます。
前回の出力では、現在選択されている java メディエーションの優先バージョンがバージョン 1.7 であると表示されました。次のコマンドは、バージョン 1.6 を優先バージョンとして設定することを示し、つまり /usr/bin/java を呼び出すと JRE バージョン 1.6 が呼び出されることを意味します。ユーザーが JRE version 1.7 のフルパスを指定すれば、このバージョンも引き続きシステムで使用可能です。2 つの pkg mediator コマンドの出力を比較してください。メディエーションの優先バージョンを変更すると、VER. SRC. も local に変更され、選択が管理者によって指定されたことを示しています。この選択は、リブートおよびパッケージ更新後も持続します。
$ pkg mediator java MEDIATOR VER. SRC. VERSION IMPL. SRC. IMPLEMENTATION java system 1.7 system $ pkg mediator -a java MEDIATOR VER. SRC. VERSION IMPL. SRC. IMPLEMENTATION java system 1.7 system java system 1.6 system $ pkg set-mediator -V 1.6 java Packages to update: 3 Mediators to change: 1 Create boot environment: No Create backup boot environment: No PHASE ITEMS Removing old actions 2/2 Updating modified actions 3/3 Updating image state Done Creating fast lookup database Done Reading search index Done Updating search index 3/3 $ pkg mediator java MEDIATOR VER. SRC. VERSION IMPL. SRC. IMPLEMENTATION java local 1.6 system
この管理上の選択は、選択された実装がインストールされていなくても、パッケージの更新後も保持されます。選択された実装がインストールされていない場合、メディエーションされたリンクのターゲットは存在しません。優先される実装をリセットするには、次のいずれかの方法を使用します。
pkg set-mediator コマンドをふたたび使用して、pkg mediator -a によって表示された更新済みリストから別の実装を選択します。
pkg unset-mediator コマンドを使用して、システムが新しい実装を選択できるようにします。
$ pkg unset-mediator java